2025年3月末、米インディアナ大学でコンピューターサイエンスと暗号学の研究を続けてきた著名な研究者、ワン・シャオフェン(XiaoFeng Wang)氏が謎の失踪を遂げました。
🧑🔬 研究歴20年以上を誇る同氏が突如消息を絶ち、FBIや国土安全保障省(DHS)が彼の自宅を家宅捜索。
大学の公式サイトからはプロフィールが完全に削除され、同氏の存在そのものが“消された”かのような事態となっています。

📍シャオフェン氏とは?アメリカ屈指のサイバーセキュリティ専門家
- 所属:インディアナ大学・情報学部
- 専門:システムセキュリティ/プライバシー保護/暗号技術
- 実績:研究資金総額 2,300万ドル(約35億円)超、数多くの論文がGoogle Scholarで掲載
- 2004年から同大学で教鞭をとる
同氏はアメリカのセキュリティ研究の第一人者として広く知られ、国際会議にも頻繁に登壇。サイバーセキュリティ業界では極めて影響力のある人物です。

しかし、記事作成時点ではインディアナ大学のシャオフェン氏のプロフィールページにアクセスしても「ページが見つからない」と表示されてしまいます。

Wayback Machineには2024年9月30日時点のアーカイブが残されています。

🧳失踪の経緯:FBIとDHSが家宅捜索、同僚も状況を知らされず
📅 2025年3月14日
同僚たちが大学から「シャオフェン氏が休職処分を受けた」と通知を受ける。
ただし、その理由は一切非公開。
📅 3月28日
FBIとDHSが合同で、シャオフェン氏の自宅を家宅捜索。
地元紙「Herald-Times」によれば、12台もの捜査車両が自宅周辺を取り囲み、厳重な捜査が行われたとのこと。
🗣 DHSは「情報はFBIに問い合わせよ」とコメントし、FBIは「裁判所の許可を得て捜査を実施」と説明。
捜査内容や容疑についての詳細は不明なままです。

🔍大学HPから“削除された存在”に?
シャオフェン氏の大学のプロフィールページは完全に削除され、「ページが見つかりません」と表示。
同時に大学用メールアドレスも無効化され、連絡手段は断たれました。
👨🎓 さらに深刻なのは、学生すら氏と連絡が取れない状態が続いている点。ジョンズ・ホプキンズ大学の暗号学者マシュー・グリーン教授は、
「彼は2週間以上行方不明。学生からも“連絡が取れない”と聞いています」
と語っています。
また、ジョージタウン大学の暗号学者であるマット・ブレイズ教授は「大学がプロフィールページを削除して、シャオフェン氏が大学で働いたことすらないように見せている理由が想像しがたい」と述べています。
🧩 謎が深まる:何が起きたのか?
独立系メディア「Talking Points Memo」や「Ars Technica」によると、
- FBIの捜査以前にすでに大学プロフィールは削除
- 逮捕されたかどうかも不明
- 同氏の国籍(アメリカor中国)すら不明
という異常な状況。
👓 ジョージタウン大学のセキュリティ専門家マット・ブレイズ教授は、
「大学が彼の存在自体を“なかったこと”にしているように見える。非常に不自然だ」
とコメント。政府機関と大学が何かを隠しているのではという憶測も広がり始めています。
🧭過去にも類似事例?研究と国家安全保障の微妙な関係
過去には、トランプ政権下で中国系研究者が政府の監視対象になる事例がいくつも報告されています。
👨🔬 科学者たちは「反科学政策」による研究弾圧を恐れ、
一部は「科学的亡命(Scientific Asylum)」を検討するほどの危機感を抱いていました。
今回の件でも、国家安全保障関連の研究に従事していた点が疑念を呼んでおり、
機密漏洩/スパイ活動/内部告発など様々な可能性が噂されています。
📝 まとめ:今後の動向に要注目
🔺 現時点でシャオフェン氏の消息、捜査の目的、大学側の対応すべてが不透明なままです。
🔍 この失踪事件は、アメリカにおける科学研究と国家の関係性を改めて浮き彫りにしました。
今後、FBIや大学側から公式な発表がなされるかどうかが注目されています。
新たな情報が入り次第、随時お知らせします。
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