運動は健康に欠かせない習慣ですが、時に体に予想外の反応を引き起こすことがあります。
イギリス・ランカスター大学の解剖学教授アダム・テイラー氏によると、
「口の中が金属っぽくなる」「鼻水が止まらない」「性的快感を覚える」など、
激しい運動によって現れる奇妙な生理現象があるそうです。
この記事では、テイラー氏が解説した運動によって起こる7つの不思議な体の変化を紹介します。

🩸 1:口の中に「金属っぽい味」がする理由
激しい運動後に、血のような金属味を感じたことはありませんか?
これは、運動によって心拍数と血圧が上昇し、鼻や肺の微細な血管が破裂することで血液中の鉄分が口腔内に広がるためです。
- 鼻血として出ることもあれば、喉に流れて味覚で感じる場合も
- 特にマラソンやサイクリングのような長時間運動で起こりやすい
つまり、体が酸素を必要としすぎた結果として起こる現象だといえます。

🚨 2:肛門・乳首からの出血
意外にも、激しい運動によって肛門や乳首から出血することがあります。
💥 肛門出血の原因
運動中、筋肉や心臓への血流が増える一方で、消化管への血流は最大80%も減少。
運動後に血流が戻ると、細い血管が損傷し出血を起こすことがあります。
特にマラソンや長距離走で発生しやすく、重症化するケースもあります。
💧 乳首出血の原因
ランニング中に衣服との摩擦で皮膚が傷つく「ランナーズニップ」が代表的。
- 週65km以上走る人の約4割が経験
- 寒い時期や汗で皮膚バリアが弱ると悪化
テイラー氏は「ワセリンを塗って予防するのが効果的」と助言しています。

🌡️ 3:発疹(あせも・じんましん)
運動で汗をかくと、毛穴が詰まり汗が皮下にこもることで「あせも(汗疹)」が生じます。
さらに、体がアレルギー物質に反応してヒスタミンを放出すると「運動誘発性じんましん」が発生することも。
予防法
- 通気性の良い服を着る
- 運動後に体を冷やす
- 症状が強い場合は抗ヒスタミン薬の服用が有効

🦶 4:足の爪が黒ずむ「ランナーズトゥネイル」
ランニングやテニスなどで、足の指に繰り返し衝撃が加わると、
爪下に出血が起きて黒くなる「ランナーズトゥネイル」が起こります。
- 靴が小さい、またはつま先に圧がかかると発生しやすい
- 爪が黒くなったり剥がれ落ちたりすることも
👟 対策は正しいサイズのシューズ選びが最重要です。

🤧 5:運動中に鼻水が止まらない
寒い環境や屋外で運動すると、鼻水が止まらない現象が起こることがあります。
これは、「運動誘発性鼻炎」と呼ばれる体の防御反応です。
激しい呼吸で空気中の刺激物・微生物・花粉が増え、
鼻粘膜がそれを排除しようとして水っぽい鼻水を出します。
特にスイマーやクロスカントリースキーヤーなど、冷気環境での運動で発生率が高いです。
👁️ 6:白目が赤くなる「結膜下出血」
筋トレで力を入れすぎたり、息を止めたまま重量を上げたりすると、
一時的に血圧が急上昇し、白目の毛細血管が破裂することがあります。
これが「結膜下出血」で、白目に赤い点や斑点が出る症状です。
痛みや視力への影響はほとんどなく、1〜2週間で自然に治癒します。
🔥 7:「コアガズム」=運動による性的快感
一部の人は、運動中に**性的快感(コアガズム)**を経験します。
特に腹筋などの体幹トレーニングで発生しやすく、
ランニング・サイクリング・ヨガ・ウェイトトレーニングでも報告されています。
💡 テイラー氏によると、
- 女性の方が発生率が高い
- 解剖学的構造や精神状態によって個人差がある
- 快感物質「エンドルフィン」が関与している可能性が高い
体が限界に近づくとき、神経刺激が快楽として脳に誤認される現象とも考えられています。
🩺 まとめ:どれも一時的な反応、異常が続くなら受診を
運動によって起こるこれらの現象は、基本的には一時的で自然に治まるものがほとんどです。
しかし、出血や痛みが長く続く場合は医師や専門家に相談しましょう。
テイラー氏はこう述べています。
「幸い、運動によって起こるほとんどの不調は一過性です。
休息をとれば体は自然に回復します。」

