⚡️雷でライバルを一掃!? 「雷耐性」を持つ樹木が発見される

⚡️雷でライバルを一掃!? 「雷耐性」を持つ樹木が発見される #ニュース・社会・コラム
パナマの熱帯雨林で、雷に打たれても枯れず、逆に繁殖のチャンスを手に入れる驚きの樹木「Dipteryx oleifera(トンカ豆の木)」が発見されました!🌳💥 この研究は、雷が樹木に与える影響に新たな視点をもたらし、自然界の奥深さを示しています。

パナマの熱帯雨林で、雷に打たれても枯れず、逆に繁殖のチャンスを手に入れる驚きの樹木「Dipteryx oleifera(トンカ豆の木)」が発見されました!🌳💥 この研究は、雷が樹木に与える影響に新たな視点をもたらし、自然界の奥深さを示しています。

🌿 発見のきっかけと研究の概要

アメリカ・ケアリー生態系研究所の森林生態学者エヴァン・ゴラ氏が2015年にパナマで発見したのは、落雷後も無傷で立ち続ける1本の木でした。調査の結果、この木は「トンカ豆の木」こと**Dipteryx oleifera(D. oleifera)**であることが判明。落雷によって枝のツタが吹き飛び、近隣の木々が12本以上枯れる中、この木だけは健在でした🌳⚡️。

その後、ゴラ氏らのチームはパナマ・バロ・コロラド自然公園で約100件の落雷現象を調査。D. oleiferaが9本、他の樹木が84本比較されました。

⚡️ D. oleiferaの「雷耐性」とその秘密

  • 他の樹木:落雷で枝葉の約40%が破壊され、64%が2年以内に枯死。
  • D. oleifera:9本すべてが無傷で生存、葉が少し落ちた程度。
  • 寄生植物(ツタ):落雷後、D. oleiferaの寄生蔓が約78%減少。
  • 近隣の木:平均9.2本が落雷後に枯死。

🧪 ゴラ氏の研究によると、D. oleiferaは導電性が高い幹を持ち、電気を効率的に通すことで樹皮や内部の損傷を最小限に抑える構造を持っています。さらに、落雷後にツタや周囲の木を一掃することで、D. oleiferaは太陽光と空間を独占し、他の木より約4メートル高く成長できることが判明🌞🌿。

小さいのでよく見えませんが、拡大すると確かに水滴から微細な水滴が発生しているのが見えます。

この実験の結果、大きな水滴がプラスの電荷を、小さな水滴がマイナスの電荷を帯びる傾向があることがわかったほか、反対の電荷を帯びた2つの水滴が接近すると、水滴の間で放電が起きることがわかりました。水滴の間で発生する火花はあまりにも小さく、人間の目には見えないため、研究チームはハイスピードカメラを使って発光を観測しなければならなかったとのこと。それでも、この現象は雷と同様に分子を励起させたり、解離させたり、イオン化させたりする働きを持っているため、研究チームはこの現象を「マイクロライトニング」と名付けました。マイクロライトニングは、規模は小さくても大きなエネルギーを帯びています。そこで、研究チームは原始の地球に存在していた窒素、メタン、二酸化炭素、アンモニアを含んだ混合ガスの中で常温の水を噴射し、水滴とマイクロライトニングを発生させる実験を行いました。その結果、DNAとRNAの成分の1つであるウラシルや、アミノ酸の一種であるグリシン、シアン化水素など、炭素と窒素の結合を持つ有機分子が生成されたことが確かめられました。

🌱 繁殖の大成功!「雷」を味方に

落雷後のD. oleiferaは、周囲のライバルが減ったことで光と養分を独占し、通常より14倍多くの種をつけることが可能に!💡⚡️ 研究チームは、D. oleiferaが樹高の高さと大きな樹冠で雷を引き寄せる特性を進化させている可能性が高いと結論づけています。

📊 推計によると、D. oleiferaは1000年以上の寿命の間に少なくとも5回は雷に打たれるとされています。実際、研究期間中に1本の木が5年で2回も落雷を経験した例も!

🌎 雷の力を利用する他の樹木も?

ゴラ氏は、「D. oleiferaだけでなく、世界中の森林で同様の適応を進化させた樹木が存在する可能性がある」と述べています。雷を避けるどころか、それを利用して生存競争を勝ち抜く──自然界の驚異的な戦略です⚡️🌳✨。

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