「男性がおっぱいに惹かれるのは、隠されているからだ」とよく言われますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
最新の心理学研究によって、「おっぱいへの性的関心は文化の影響ではなく、生まれつき備わった進化的な本能である可能性がある」ことが示唆されました。
この記事では、文化が異なる環境で育った男性たちを対象にした調査結果をもとに、「なぜ男性は胸に魅力を感じるのか?」という長年の疑問に科学的な視点から迫ります。

🧠研究の舞台はパプア州ダニ族:服装文化の変遷に注目
調査を行ったのは、ポーランドのヴロツワフ大学とスコットランドのスターリング大学の合同研究チーム。
彼らは、**インドネシア・パプア州に住む「ダニ族」**という先住民集団に着目しました。
もともとダニ族の社会では、女性が胸を隠す文化は存在しておらず、日常的に上半身を露出することが一般的でした。しかし近年では、若い世代を中心に「女性は胸を覆うべき」という文化が広がりつつあります。
👉 この変化により、「胸を見慣れて育った世代」と「隠された胸を前提に育った世代」が明確に分かれている点が、今回の研究の焦点となりました。

🔬年齢別の比較調査で驚きの結果が判明
研究チームは、ダニ族の男性80人を以下の2つのグループに分けて調査を実施しました。
- 50代中心の年長者グループ(平均年齢50.2歳)
→ 胸を隠さない文化の中で育った - 20代中心の若年グループ(平均年齢24.0歳)
→ 胸を隠すのが一般的な時代に育った
この2グループに対し、以下の3つの質問を実施:
- 裸の胸を見たときの性的興奮度
- 性交時にパートナーの胸に触れる頻度
- パートナーの全体的魅力における胸の重要性
💡結果:世代間で有意な差はなし!
調査の結果、なんとすべての質問項目で統計的に有意な差は見られませんでした。
つまり、胸が日常的に「見えて育ったか」「隠されて育ったか」という文化的背景にかかわらず、どちらの世代の男性も胸に対して同じような性的関心を示していたのです。

📚研究チームの結論:「隠されているから魅力的」は誤りかも?
この結果をもとに、研究チームは以下のように結論付けています。
「おっぱいへの関心は、文化的な“禁じられたもの”への好奇心ではなく、より根源的な進化心理学に基づいた現象である可能性が高い。」
つまり、男性が胸に惹かれるのは「隠されているから」という社会的条件によるものではなく、人間の生物学的本能や進化的な性選択の結果として説明できる可能性があるということです。
🤏ただし「胸=絶対的魅力」ではないという冷静な指摘も
一方で、両グループともに「パートナーの全体的な魅力に対する胸の重要度は比較的低い」と答えています。
この点から、研究者たちは「胸は重要な要素の一つではあるが、それが全てではない」とも分析しています。
また、今回の調査対象がパプア州のダニ族に限定されていることから、「非西洋文化における普遍性」を検証するためには他の文化圏での追試が必要であるとも述べられています。
👓「隠す=興奮を高める」理論の再検証も必要
研究チームは今回の結果を受け、以下のような視点も提示しています。
- 性器、顔、髪など身体の他の部位を「隠す」文化が性的魅力をどう変えるか?
- 服装や視覚刺激が性的関心に与える心理的メカニズム
- 進化心理学と文化規範の相互作用
これらの問いは今後の研究で検証されていくべき新たなテーマです。
📝まとめ:おっぱいに惹かれる理由は「生得的」だった?
- 🧬 男性がおっぱいに惹かれる理由は、文化ではなく進化の結果である可能性がある
- 🌍 文化的に胸を「見慣れた」人と「隠されて育った」人の間に差は見られなかった
- 🤝 胸の重要度は「一要素」であり、パートナーの魅力を左右する決定因子ではない
- 🔬 より広範な文化圏での追試が今後の課題となる
この研究は、性に関する人類の普遍的な関心とそのルーツを探る上で、非常に興味深い初期的なステップといえるでしょう。