「水を飲むことが健康にいい」というのは誰もが知ることですが、新たな研究によって 水分補給はストレス対策にも役立つ可能性 が示されました。
リヴァプール・ジョン・ムーア大学の研究チームは、日常的な水分摂取量とストレスホルモン「コルチゾール」の反応との関係を調査。その結果、水分不足の人はストレスに対して過剰に反応する ことが明らかになりました。

🚰 水分摂取とストレスの不思議な関係
これまでの研究では、水分摂取量が少ない人は 腎臓疾患や心血管疾患、代謝異常のリスクが高まる ことが示されています。
さらに今回の研究では、
- 水分調節機能とストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が同じ経路に関与している
- 水分不足は ストレス反応を強める可能性 がある
ことが明らかになりました。

🧪 実験の内容
対象:18~35歳の健康な成人
- 水分摂取量が少ないグループ(1.5L未満/日)
- 水分摂取量が多いグループ(女性:2.5L以上、男性:2.9L以上/日)
両グループは1週間、摂取した飲料を記録(ジュースや牛乳、アルコールも含む)。さらに尿サンプルを採取して 水分バランスを測定。
その後、被験者たちは 人前でのスピーチや暗算 など心理的ストレスを与えるテストを実施し、前後のコルチゾール値を測定しました。

📊 実験結果
- どちらのグループも「緊張感」や「心拍数」は同程度
- しかし、水分摂取が少ないグループでは コルチゾールの上昇が顕著
👉 つまり「喉が渇いていない」と感じていても、体はすでに脱水状態であり、ストレスに対処する力が低下している可能性があるのです。

🔬 なぜ水分不足がストレスを増幅させるのか?
研究チームは、ホルモン バソプレッシン に注目。
- バソプレッシンは腎臓に「水を節約せよ」と指示する
- しかし同時に、脳のストレス反応を活性化し コルチゾールの分泌を増加 させる
これにより、日常的に水分不足の人は ストレスに過敏に反応してしまう体質 になる恐れがあります。
研究者は「仕事の締め切りや家庭の責任、経済的不安といった日常のストレスが、慢性的な水分不足によってさらに強調され、長期的には健康リスクを高める」と指摘しました。
🧘♂️ 実生活でどう役立つ?
今回の研究はあくまで実験室レベルでの検証ですが、現代社会における 慢性的ストレスの解消法のひとつ として「水をこまめに飲む」ことが提案されています。
研究者のメッセージ:
「健康は劇的な介入ではなく、日々の小さな選択から生まれます。水分補給は人生のプレッシャーを消す魔法ではありませんが、体がストレスにうまく対処できるようサポートしてくれるのです」
✅ まとめ
- 水分不足の人は ストレスホルモンの反応が強くなる
- 喉の渇きは必ずしも正確な指標ではない
- 水を飲む習慣は、心身の健康だけでなく ストレス耐性の向上 にも役立つ可能性がある
💡 「ストレスで疲れた」と感じたら、深呼吸と一緒にコップ一杯の水を飲んでみる。そんな小さな習慣が、長期的には大きな健康効果につながるかもしれません。
