YouTubeが広告ブロッカー利用者への「3時間スキップできない広告表示」疑惑を否定
2025年1月頃から、YouTubeでスキップできない数時間にも及ぶ広告が表示されるという報告がSNSやフォーラムで相次ぎ、大きな話題となりました。これに対し、YouTubeは「そのような広告は設定していない」と公式に否定しています。
しかし、広告ブロッカー利用者にこの問題が集中していることから、「YouTubeが広告ブロッカー利用者を狙って長時間広告を見せているのでは?」という憶測も飛び交いました。
YouTubeの公式声明:「数時間のスキップできない広告は存在しない」
YouTubeのコミュニケーション・マネージャー、オルワ・ファロドゥン氏は以下のように説明しています。
- スキップできない広告は通常15秒以下に制限されている
- YouTube TVでは30秒や60秒の広告も表示される場合がある
- スキップ可能な広告には長さの制限はない
- 「3時間の広告」は公式には提供されていない
問題の原因は?
専門家やユーザーの意見から、いくつかの可能性が浮上しています。
1. 広告ブロッカーによる誤作動
広告ブロッカーがスキップボタン自体を隠してしまう、もしくは広告の処理に問題を起こすケースがあると考えられています。これにより、広告が正しく処理されず長時間表示されてしまう可能性があります。
2. YouTube側の広告ブロッカー対策
YouTubeは広告ブロッカー利用者に対抗するため、広告表示を強化する動きを見せています。広告ブロッカーを検知した場合に、意図的に通常とは異なる広告処理が行われている可能性も指摘されています。
3. 広告キャンペーンのエラー
稀に広告主がシステムエラーを起こし、動画広告が正常に終了しない場合もあります。
広告ブロッカー利用者への警告
YouTubeは「広告ブロッカーの利用はYouTubeの利用規約違反である」と強調しています。広告ブロッカーを使い続けると、動画視聴自体がブロックされる可能性があるとも警告しています。
YouTubeは正規の手段で広告を非表示にする方法として、有料サービス「YouTube Premium」の加入を推奨しています。
広告ブロッカー対策といたちごっこ
YouTubeと広告ブロッカー開発者との間では、いたちごっこのような攻防が続いています。YouTubeは定期的にブロッカー対策を強化する一方、広告ブロッカー側もアップデートを繰り返して対応しています。この状況は今後も続く可能性が高いでしょう。
まとめ:ユーザー体験と広告のバランスが課題
YouTubeは無料サービスの維持のために広告収益を重視しており、広告ブロッカー対策を強化する姿勢を見せています。しかし、長時間の広告報告がユーザー体験を損なう事態を招いたことは無視できない問題です。
今後、YouTubeがどのような対応を取るのか、また広告ブロッカー側がどのように進化するのか注目が集まります。
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