近年、仮想通貨関連の犯罪が世界的に急増する中、アメリカ・ニューヨークで発生した事件が大きな波紋を呼んでいます。
「ケンタッキー州の仮想通貨王」と呼ばれた投資家が、ビットコインのパスワードを奪うためにイタリア人男性を2週間以上にわたり拷問・監禁したとして、2025年5月に逮捕されました。
📌 事件の舞台は、高級住宅街マンハッタン・ソーホーの8ベッドルーム付きの超高級タウンハウス。月家賃は約450万円。

👤 事件の概要と登場人物
名前 | 役割・概要 |
---|---|
🧔 ジョン・ウォルツ | 37歳・仮想通貨投資家。資産は推定1億ドル(約150億円)以上。容疑者。 |
👨🦱 マイケル・カルトゥラン | 28歳・イタリア人男性。被害者。観光でニューヨーク訪問中に誘拐される。 |
👩🦰 ベアトリス・フォルキ | イタリア人女性。共犯とされるが、5月24日時点で逮捕されず自由の身。 |

🔐 事件の経緯:仮想通貨のパスワードを狙った拷問
2025年5月6日、カルトゥラン氏がニューヨークを訪れた際、ウォルツの自宅を訪ねた直後に監禁されたと報じられています。
その後、ウォルツともう1人の共犯者により、以下のような拷問が2週間以上にわたって行われました:

⚠️ 拷問の一部(報道内容より):
- 手首を縛り暴行
- 電線で電気ショック
- 銃で殴打、頭に銃口を向ける
- 「家族を殺す」と脅迫
- ノコギリで足を切断すると脅す
- 階段から吊るし「パスワードを言わなければ落とす」と脅迫
- 尿をかける、薬物を強要
さらに、動向を追跡するためにAirTagを装着されていたという情報も。

警察官に連行されるウォルツ

警察官に両腕をつかまれたまま、パトカーに乗り込みました。

現場となった高級タウンハウスは物々しい雰囲気に包まれています。
🚨 被害者の脱出と逮捕劇
5月23日朝、カルトゥラン氏はなんとか自力で脱出に成功。近くの交通警察官に助けを求め、すぐに現場に警察が突入。ウォルツはその場で逮捕されました。
🏠 高級タウンハウスからは以下の証拠が発見されました:
- 被害者のポラロイド写真(拘束・暴行時のもの)
- 拷問に使用されたノコギリ、銃など
カルトゥラン氏は病院に搬送され、現在は容体安定と報じられています。
⚖️ 起訴内容と裁判の状況
ウォルツは下記の容疑で起訴され、保釈なしで拘留中です。
- 誘拐
- 暴行
- 不法監禁
- 非合法の銃器所持
また、共犯者とされるベアトリス・フォルキ容疑者も起訴されていますが、メディアの取材に対し「逮捕されていない」「コメントは弁護士に任せている」と発言しています。
💬 事件が示す「仮想通貨犯罪のリアル」
この事件は、仮想通貨が単なる投資対象ではなく、**「命の危険を招く要素」**にもなり得ることを改めて示しています。
💣 実際、2024年だけでも仮想通貨関連の誘拐・拷問事件が数十件発生。指を切断されるなど、暴力のエスカレートが深刻化しています。