Cloudflareがマイナーブラウザをブロック?問題解決の約束も音沙汰なし
インターネットインフラを支える大手企業Cloudflareが、非主流ブラウザのアクセスをブロックしている問題が再び注目を集めています。ソーシャルニュースサイト「Hacker News」では、Pale Moonをはじめとする複数のブラウザユーザーが「無限検証ループ」問題に直面していると報告。Cloudflareの担当者はバグが原因と説明していますが、改善の兆しは見えず、マイナーブラウザユーザーからは不満の声が上がっています。
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問題の経緯:Cloudflareの検証機能によるアクセス拒否
2025年2月5日、Hacker Newsのユーザー「Hold-And-Modify」氏が「Pale Moonを使っているとCloudflareのブラウザ検証でアクセスが遮断される」と投稿しました。この問題は1月31日にPale Moonのフォーラムで最初に指摘されたもので、同ブラウザではCloudflareの検証が終わらず、無限に続く検証画面が表示される「無限検証ループ」に陥るとのことです。
アクセス拒否の対象となったブラウザはPale Moonだけに留まりません。他にも以下のブラウザで同様の問題が報告されています:
- Falkon
- SeaMonkey
- IceCat
- Basilisk
過去にも起きた同様の問題
この件が話題となったのは今回が初めてではありません。2022年にもPale MoonやWaterfox Classicユーザーが同様の問題を訴え、Hacker News上で大きな議論を呼びました。この際、Cloudflareのプロダクトマネージャーとされる人物が登場し、「Managed Challenge」機能にバグがあると説明しました。
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Cloudflareの説明と改善の約束
「adammartinetti」というハンドルネームで登場した人物は、以下のように説明しました:
「Managed Challenge機能は、ブラウザからのトラフィックとブラウザではないトラフィックを識別するもので、ブラウザでないアクセスをブロックします。しかし、これは意図的なものではなくバグです。我々はあるブラウザを正当とし、他のブラウザを正当ではないと主張するつもりはありません。今回の問題が多くのユーザーに深刻な影響を与えたことをお詫びします。」
さらに、問題解決に向けて新しい情報があればフォローアップすると約束しました。
進展のない現状に不満続出
しかし、Hold-And-Modify氏は2025年現在でも「Cloudflareから正式な回答はなく、依然としてアクセスが拒否され続けている」と訴えています。マイナーブラウザのユーザーは、Cloudflareの一方的な対応に対し不満を抱いています。
あるPale MoonユーザーがCloudflareのフォーラムで問題を報告しましたが、そのトピックは「スパム」として閉鎖されてしまいました。ユーザーたちは、Cloudflareがインターネットアクセスの自由を制限していると強い懸念を示しています。
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Hold-And-Modify氏によると、この問題は年に1回の頻度で定期的に発生しており、Cloudflareに報告しても取りつく島もないとのこと。業を煮やしたあるPale MoonユーザーはCloudflareのフォーラムでアクセスが拒否されていると訴えましたが、トピックはスパムとのフラグを付けて閉鎖されてしまいました。アクセス拒否が報告されているブラウザとしては、Pale Moonの他にFalkon、SeaMonkey、IceCat、Basiliskが挙げられています。
この件がHacker Newsで問題になったのはこれが初めてではなく、2022年にもCloudflareがPale MoonやWaterfox Classicをブロックしているとの投稿が大きな話題になったことがあります。このスレッドには、Cloudflareのプロダクトマネージャーだという人物が降臨し、「これはManaged Challengeのバグのようです。この機能は、ブラウザのトラフィックとブラウザではないトラフィックを判別し、非ブラウザをブロックするものです」と説明しました。「adammartinetti」というハンドルネームのこのユーザーは、「Managed Challengeが機能していないのは意図的なものではなく、我々にはあるブラウザは他のブラウザより正当なものだと主張するつもりもありません。非常に多くのユーザーに深刻な問題を引き起こしたこと、そしてコミュニティフォーラムで連絡がつかなかったことをおわび申し上げます」と述べて、謝罪しました。
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まとめ:画一的なインターネット管理への警鐘
Cloudflareはインターネットインフラの安全性を担保する重要な企業です。しかし、その画一的なセキュリティチェックが、マイナーブラウザユーザーのインターネット利用を不当に制限しているという現実も見逃せません。
企業がインターネットの入り口を握る状況は、利便性と危険性を表裏一体で伴います。特定の企業に依存する構造がどのような影響をもたらすのか、私たちは慎重に見極め、時には声を上げる必要があります。
提言:マイナーブラウザユーザーができる対策
- 公式フォーラムやサポートセンターへの報告を継続する
- 別のブラウザやVPNを利用してアクセスを試みる
- Cloudflareに対する問い合わせや問題共有を広げる
Cloudflareの透明性と説明責任を求める声が、より良いインターネット環境の構築につながることを期待しましょう。
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