2025年8月12日、お盆休みの最中に日経平均株価が 4万2718円 を記録し、1年1カ月ぶりに史上最高値を更新しました。
7月末に4万円台を突破して以降、日本株市場は夏場に大きな盛り上がりを見せています。
では、なぜ今、日本株はこれほど活況を呈しているのでしょうか?

世界同時株高と日本株の追随 🌍✨
一部の経済メディアは「マネーの膨張」が要因だと報じていますが、実際には 世界的な株高の流れに日本株が追随した というのが本質です。
- 米国株(S&P500)は6月末から史上最高値を更新
- ドイツDAXなど欧州主要市場も上昇
- 日本株は7月までは出遅れ気味だったが、7月末以降に追い上げ
つまり、日本株の高騰は「資金バブル」ではなく、 国際市場の動きに沿った必然的な流れ だといえます。
トランプ大統領の「TACO効果」🇺🇸🌮
米国株高の最大の要因は、トランプ大統領の関税政策の動向です。
「TACO(Trump Always Chickens Out:トランプはいつも怖気づく)」と揶揄されるように、大幅な関税引き上げは回避されました。これにより、以下の期待感が市場を支えています。
- 財政政策(減税)による経済の下支え
- FRBへの利下げ圧力
- 金融セクター規制緩和
この結果、米国経済は2026年以降に再び持ち直すシナリオが見込まれ、投資家心理を押し上げています。
FRBとパウエル議長の動向 💵
パウエルFRB議長は依然として慎重姿勢を崩していませんが、雇用統計の悪化を受けて 9月の利下げ再開が濃厚 となっています。
- 7月CPI(消費者物価指数)は+0.3%で予想通り
- インフレ率は2%台で安定
- 利下げ余地が拡大し、米国株は一段高
さらに、トランプ政権下で次期FRB議長の選定が進む中、パウエル議長の「レームダック化」が指摘されています。
日本株を後押しした日銀の政策姿勢 💴
日本株の上昇を後押しした一つの要因は、 植田和男日銀総裁の利上げ慎重姿勢 です。
春先までは「1%の政策金利に向けて利上げ継続」と強気だった日銀ですが、トランプ政権の関税リスクを受けてスタンスを転換。これにより「時期尚早な利上げは回避された」と市場が好感し、株高につながりました。
石破政権の参院選大敗と政権交代期待 🗳️
もう一つの大きな要因が 石破政権の参院選大敗(7月20日) です。
- 石破茂首相は続投姿勢を見せるも、退陣圧力が増大
- 政権交代の可能性が高まり、減税を軸とした財政政策が期待される
- 個人消費の低迷を改善し、家計負担を軽減する施策が望まれる
家計への「過度な徴税」が続く日本にとって、減税政策は経済成長のカギ。
もし米国やドイツのように減税が実現すれば、 日本株の上昇余地はさらに拡大 すると見られます。
まとめ 📝
- 日本株の史上最高値更新は、世界的な株高の流れに追随した結果
- トランプ政権の関税回避(TACO効果)と米国の財政政策が背景
- 日銀の利上げ慎重姿勢、石破政権の選挙大敗による政策期待も追い風
📊 短期的には米国の利下げ再開、日本の減税政策実現が焦点となり、
中長期的には 「日米の政策運営と国際市場の動向」 が日本株の未来を左右することになりそうです。
