チャットも自動操作もゲーム開発もこなす未来の“エージェントブラウザ”
2025年5月28日、Operaが次世代AIエージェント搭載ブラウザ**「Opera Neon」を正式発表しました。
これまでゲーマー向けの「Opera GX」やWeb3対応の「Opera Crypto Browser」など、個性的なブラウザを展開してきたOperaですが、今回は“Web 4.0”時代を見据えたフルAI対応ブラウザ**として本格始動します。

🤖 Opera Neonとは?
AIと共にブラウジングを進化させる次世代型ブラウザ
Opera Neonは、単なるブラウザではありません。
以下のような先進的なAI機能をネイティブに搭載した、まさに「未来のブラウザ」です。
✅ 主な機能
- 💬 AIチャット搭載
- ブラウザ内でAIと会話しながら調べ物ができる
- 開いているページの内容に即応するアシストが可能
- 画像生成などのファイル作成も対応
- 🧭 ウェブページの自動操作
- 「チケット予約」や「フォーム入力」などの操作をAIが代行
- DOM構造とレイアウト情報を直接解析、スクロールせずに全体を把握し高速処理を実現
- 🧠 創造的タスクの実行
- ゲームやウェブアプリをAIが自動開発
- 株式比較ツール、長文レポートなども作成可能
- 必要なライブラリ(例:Python・JSフレームワーク)も自動で導入

🕸️ Web 4.0時代の中心を目指す「Agentic Web」のコンセプト
開発チームはOpera Neonの立ち位置について、次のように語っています。
「我々は“Agentic Web(エージェンティック・ウェブ)”という新しい時代に突入した。これは、ブラウザが自ら判断して行動するウェブ。Opera Neonはその先駆けであり、“Web 4o”の実現を目指す。」
つまり、従来の「人が操作するブラウザ」から、「人とAIが共に操作するブラウザ」へと進化する流れを意識した製品ということです。

🛠️ 技術的特徴|どうやって動くの?
🎯 高速・高精度なウェブ操作
- ピクセルやスクリーンショットベースではなく、DOMとレイアウトの論理構造を解析
- スクロール操作なしにページ全体を把握可能
- 操作はネイティブで実行され、ユーザーデータ(履歴・Cookie等)はローカル保存

🧪 タスクの処理フロー
- ユーザーの入力指示を細かいサブタスクに分解
- ヨーロッパにある専用VM(仮想マシン)で処理を実行
- 結果をブラウザ内に反映
これは単なるチャットボットではなく、AIエージェントとして設計された仕組みです。

🎮 ゲーム開発までAIがサポート!
なんとOpera Neonでは、次のような開発系タスクもAIがサポートします。
🚀可能なこと | 詳細 |
---|---|
🎮 ゲーム制作 | 指示からゲーム構築。ライブラリ導入も自動化 |
📊 サイト制作 | 株式比較や統計系サイトを構築可能 |
📘 長文レポート作成 | トピックに基づく自動生成(リサーチ含む) |
Webブラウザというより、「軽量IDE + AI + ブラウザ」のハイブリッドといえます。
💵 価格と提供形態は?
- 現在は開発中
- 公式サイトにはウィッシュリスト登録フォームあり
- 有料サブスクリプション形式での提供予定(価格は未定)
🕰️ 名前は同じでも中身が違う!2017年のNeonとは別物
ちなみに、Operaは2017年にも「Opera Neon」というブラウザを公開していましたが、当時はあくまで**“未来のUI”を試すコンセプトモデル**。
今回のNeonはそれとは異なり、AIエージェント搭載の本格的な製品版です。
📌 まとめ:Opera Neonは“AI時代の標準ブラウザ”になるか?
項目 | 内容 |
---|---|
🚀 発表日 | 2025年5月28日 |
🔧 主な機能 | AIチャット・ウェブ操作・創造的タスク |
📁 データ保存 | ローカル保存、プライバシーに配慮 |
🧪 処理方式 | サブタスク分解 + 仮想マシン処理 |
💰 価格 | 有料サブスク形式(未定) |
Opera Neonは、もはや単なる「情報を見る」ためのブラウザではなく、「情報を処理し、創り出す」AIアシスタントとしてのブラウザです。Web 4.0の幕開けを告げる存在となるか、今後の進化に注目です。