Googleが2024年に処理した著作権削除申請は35億件、15年前の1万4000倍に増加📈

Googleが2024年に処理した著作権削除申請は35億件、15年前の1万4000倍に増加📈

Googleは著作権侵害の可能性があるコンテンツを検索結果から除外する取り組みを進めており、デジタルミレニアム著作権法（DMCA）に基づく削除申請を受け付けています。この削除申請の件数が2024年だけで35億件に達していたことが明らかになりました。

また、Googleが累計で処理したDMCA削除申請の総数は115億件を超えています。

📊 削除申請の件数推移：2015年と比較して異常な増加

Googleの透明性レポートによると、著作権侵害による削除申請数は2015年頃には年間約25万件程度でした。しかし、2024年には1万4000倍となる35億件に急増。

削除申請の多くは著作権者から依頼を受けた団体によって提出されています。

⏳ 削除申請の年間推移（2012〜2025年）

以下は、著作権関連のニュースサイト「TorrentFreak」がまとめた、Googleが処理した削除申請数の推移を示すグラフの概要です。

📌 2015年：年間約25万件
📌 2020年：年間約5億件
📌 2024年：年間35億件（急増）

この増加は、特に2023年後半から顕著になっています。

🚀 申請件数が最も多い団体「Link Busters」

著作権者の代理で削除申請を行う団体の中で、最も多くの申請を送っているのが**「Link Busters」**です。

🔹 Link Bustersの削除申請数：25億1344万4854件
🔹 全体の約4分の1を占める

このような企業が海賊版コンテンツを取り締まる役割を担っています。

🌍 削除対象となったドメインランキング

削除申請の対象となったサイトの中で、特に目立つのが海賊版コンテンツを提供するサイトです。

最も削除リクエストが送られた上位6つのドメインのうち、**3つが「Anna’s Archive」**というサイトに関連するものでした。

⏩ Anna’s Archiveとは？
Anna’s Archiveは、違法にアップロードされた電子書籍や論文などを提供する海賊版サイトであり、Googleの削除対象となり続けています。

Link Bustersの申請件数の推移を示すグラフが以下。2023年後半頃から件数が急増しています。

🔄 いたちごっこ状態：削除されても新ドメインで復活

TorrentFreakによると、海賊版サイトの多くはGoogleの検索結果から削除された後、新たなドメインを取得して復活するという「いたちごっこ」が発生しているとのこと。

❌ 旧ドメインが削除される → ✅ 新しいドメインを取得 → ❌ 再び削除される → ✅ また新しいドメインを取得

この繰り返しが続いているため、削除申請数が年々増加しているのです。

📌 まとめ

✅ Googleは2024年だけで35億件の著作権削除申請を処理
✅ 累計の削除申請件数は115億件超
✅ 削除件数は2015年の1万4000倍に増加
✅ 申請の多くは著作権者から依頼を受けた団体が送信
✅ 最も多く申請を行ったのは「Link Busters」（約25億件）
✅ 海賊版サイトはドメインを変更して再登場するため、いたちごっこが発生

Googleが対応を強化しても、著作権侵害サイトが新たな手法で登場するため、今後も削除申請の増加が予想されます。検索エンジンを利用する側も、違法サイトを避け、正規のコンテンツを利用する意識を持つことが重要です。