ロシア、WhatsAppとTelegramの通話を一部制限 「テロ活動や恐喝に利用」と主張

ロシア、WhatsAppとTelegramの通話を一部制限 「テロ活動や恐喝に利用」と主張 #news
ロシアの通信監視機関 ロスコムナゾール は、これらのアプリが「ロシア市民を破壊活動やテロ活動に巻き込むための主要な音声サービスとして使われている」と説明しています。

📱 ロシア当局が2025年8月、世界的に利用されているメッセージングアプリ WhatsAppTelegram の通話機能を一部制限すると発表しました。
ロシアの通信監視機関 ロスコムナゾール は、これらのアプリが「ロシア市民を破壊活動やテロ活動に巻き込むための主要な音声サービスとして使われている」と説明しています。

犯罪対策としての制限とその理由 ⚠️

ロスコムナゾールは、法執行機関や市民からの多数の申し立てを受けたとし、以下のような利用実態を指摘しました。

  • 詐欺や金銭搾取
  • 脅迫電話や恐喝行為
  • テロ活動への勧誘や組織化

そのため「犯罪対策に必要な措置」として通話機能の制限を実施したとしています。

WhatsAppを所有するMetaへの圧力 🏛️

ロシア国内ではMeta(Facebook・Instagramの運営元)は既に「過激派組織」に指定されており、活動が厳しく制限されています。
ただし WhatsAppだけは例外扱い でした。

しかし今回の発表を受け、Meta広報は声明で次のように非難しています。

「人々の安全な通信の権利を侵害する政府の試みにWhatsAppは抵抗しています。ロシアの決定はその延長線上にあるものです。」

ロシアの狙いは「国営アプリへの移行」? 🇷🇺

ロスコムナゾールは「繰り返し両アプリに対策を要請したが無視された」とも述べています。

一方で専門家は、この制限の裏に 国民を国営アプリ『Max』へ移行させる狙い があるのではないかと分析。

  • WhatsAppやTelegram:強力な暗号化でプライバシー保護
  • Max:政府当局が通話やメッセージにアクセス可能とみられる

👉 結果として「国家による通信監視の強化」につながる可能性が指摘されています。

今後の展望と国際的な影響 🌍

ロシアのデジタル開発省は「通話機能はロシアの法律に準拠すれば回復する」としていますが、実質的には 恒久的な規制強化 につながる可能性が高いとみられています。

さらにロシアに限らず、近隣のウクライナも情報漏えいやスパイ行為を警戒し、政府職員や軍関係者に対してTelegramの使用を禁止しています。

国際的に見ても、通信の自由と国家安全保障の間のせめぎ合いがますます激化している状況です。

まとめ ✨

  • ロシア当局がWhatsAppとTelegramの通話を一部制限
  • 理由は「詐欺・恐喝・テロ活動への悪用」
  • 背後には国営アプリ「Max」への移行誘導の可能性
  • 国民の通信の自由と安全保障の間で議論が広がる

🔍 今回の決定は、単なる技術的制限ではなく、情報統制・監視体制の強化 に直結する重要な動きといえます。

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