オープンソースの定番マルチメディアフレームワーク「FFmpeg」が、ついに WebRTC(WHIP)ベースの超低遅延配信機能 を本体に統合しました 🎉
この統合により、OBSユーザーをはじめとする配信者にとって革新的な変化が訪れます。これまでのHLSやRTMPといった従来プロトコルでは困難だった 「サーバーレスで1秒未満の配信」 が、FFmpeg単体で可能になるのです。

🧠 そもそもWebRTCとWHIPって?
- WebRTC(Web Real-Time Communication) は、もともとGoogleが開発した、ブラウザやアプリ同士でリアルタイム通信を実現する技術です。
- ただし、双方向の会議やチャットには優れている一方、ライブ配信(アップストリーム)には扱いづらいという欠点がありました。
- そこで生まれたのが WHIP(WebRTC-HTTP Ingestion Protocol)。これにより 「低遅延ライブ配信」がシンプルな手順で可能 になります。

WHIPはWebRTCを通じて超低遅延で映像を配信するための標準プロトコルです。WebRTCはもともとライブ会議などの超低遅延・双方向通信に使われてきましたが、プロトコルが複雑でアップストリームの配信には不向きでした。それを簡単にしたのがWHIPです。

🆕 FFmpegがWHIP対応で得られる5つのメリット
✅ 1. OBSと連携して1秒未満の低遅延配信が可能に
これまではRTMPベースで数秒のラグが当たり前でしたが、WebRTC統合によりサブ1秒の遅延が実現します。
✅ 2. H.265やAV1など最新コーデックを利用可能
高画質・高圧縮のAV1を使った配信が、よりシンプルに導入可能に。
✅ 3. 配信サーバー不要のピアツーピア構成も可能
サーバーを介さず、視聴者と配信者が直接つながる「サーバーレス構成」も実現できます。
✅ 4. コマンド1発で配信ができる
配信ソフト不要。FFmpegコマンド一発でストリーム開始でき、スクリプトによる自動化も容易です。
✅ 5. 「Broadcast Box」との併用で簡単に構築可能
Glimesh開発の Broadcast Box を使えば、複数ストリームをOBSから簡単・低遅延で送信可能です。

🎥 OBSもWebRTC対応が進行中
人気配信ソフト「OBS Studio」でもWebRTCの正式対応が進行中。
従来のRTMP/HLS配信の枠にとらわれない、高効率で柔軟な配信スタイルがいよいよ身近になります。
OBS+Broadcast Box+FFmpegの組み合わせにより、次世代の配信スタイルが誰でも簡単に扱えるようになるでしょう。
💡 開発者や配信者にとってのインパクトは?
- インフラコスト削減(サーバーレス化)
- リアルタイム性が求められる分野(eスポーツ、教育、インタラクティブ配信)での革命
- 低スキルでも実現可能な高性能配信
特に **「低レイテンシ×高画質×サーバーレス」**という三拍子が揃うのは、従来の配信技術では非常に難しかった構成です。
📦 FFmpeg + WebRTC = 次世代ストリーミングの標準へ?
FFmpegのWebRTC統合は、OBSユーザーだけでなく、独自の配信アプリを構築している開発者にとっても非常に大きな武器になります。
💬 配信がもっと速く、もっと軽く、もっと自由になる時代が来ました!
✍️ あとがき
今回のWebRTC対応により、FFmpegは“動画変換ツール”という枠を超え、リアルタイムメディアのハブとして進化しました。
今後、誰でも配信者・誰でも開発者という新時代がさらに加速していきそうです。
🎙️ あなたも、配信を「もっと自由に」してみませんか?