「自分が病気だなんて夢にも思わなかった」──そんな言葉から始まる彼女の体験談は、多くの人の心を揺さぶりました。
アメリカ・テキサス州ダラスに住む マッケンジー・サーモンソンさん(26歳) は、TikTokで自身の体験を語り、72万回以上再生されるほど大きな反響を呼んでいます。

「自分が統合失調症だなんて思いもしなかった」
サーモンソンさんが最初に異変を感じたのは24歳の頃。
家族に精神疾患の既往歴はなく、当初は精神的な病気だとは一切考えていませんでした。
- 「誰かに監視されている気がする」
- 「脳にチップを埋め込まれている」
そんな 被害妄想 がエスカレートしていきましたが、彼女自身はそれを「当然の感覚」と受け止めてしまっていたのです。
体調不良は「身体の病気」だと誤解していた
やがて日常生活が立ち行かなくなり、体重も大きく減少。
「何か重い病気に違いない」と思い込んだ彼女は、がん、重金属中毒、多発性硬化症など、さまざまな検査を受けました。
💸 その自己負担額はなんと 1万ドル(約150万円)以上。
しかし原因は見つからず、医師たちからは「原因不明の症例」と扱われ続けたのです。
救いの手を差し伸べたソーシャルワーカー
転機となったのは、地域の無料リソースで出会った ソーシャルワーカー でした。
彼女に「脳にチップが埋め込まれている」と打ち明けたとき、ソーシャルワーカーは冷静に対応し、病院へ導いてくれたのです。
「どう対処すればいいかわかってる」と安心させつつ、電話をトリアージ(初期診療)担当に繋いだ──その“天才的なやり方”が、サーモンソンさんを救いました。
統合失調症の診断と衝撃
2023年5月、彼女は入院。
当初は薬を拒否したため、裁判所命令により強制的に投薬が行われました。
約50日間の入院後、精神科医から初めて告げられた診断名は 「統合失調症」。
「頭が真っ白になって、人生が終わったと思った」
「ホームレスになるかもしれないと本気で恐れた」
その瞬間のショックを、彼女はこう振り返ります。
絶望から「共感」へ――回復の物語
退院後、彼女は実家で暮らしながら、メンタルヘルスに特化した遠隔医療プラットフォームの営業職に就きました。
さらに、SNSを通じて統合失調症の理解を広める活動も開始。
「25歳の1年間は失ったけど、その代わりに他人への共感を得られた」
「薬のおかげで今は症状もなく、普通の生活を楽しめている」
そう語る彼女の姿は、偏見を乗り越えて生きる力を示しています。
統合失調症は「生きていける病」
かつては絶望に沈んだ彼女ですが、今ははっきりと伝えています。
✨ 「統合失調症と共に生きることはできる」
✨ 「薬も進化していて、私は普通の生活を送れている」
ネット上で「嘘なんじゃないか」と批判されることもあるそうですが、それでも彼女は勇気を持って体験を発信し続けています。
その姿は、同じように悩む人々にとって大きな希望となるでしょう。
まとめ 📝
- サーモンソンさんは24歳で発症、統合失調症と診断されるまでに多額の医療費を費やした
- 精神疾患に気づかず「身体の病気」だと誤解していた
- ソーシャルワーカーの支援がきっかけで病院へ
- 入院・診断後は絶望したが、現在は回復し社会復帰
- SNSで自身の体験を発信し、偏見解消に貢献している
👉 このストーリーは「統合失調症は怖い病気」ではなく、**「正しく理解し、支援を受ければ共に生きていける病気」**であることを教えてくれます。

