🌍 トランプ大統領がウクライナの鉱物資源を狙う理由とは？地質学者が解説 🏗️🔋

📅 2025年2月、ウクライナの鉱物資源に関する合意文書をめぐり、
アメリカの ドナルド・トランプ大統領 とウクライナの ウォロディミル・ゼレンスキー大統領 が激しく対立。
交渉は決裂しましたが、その後もアメリカ政府は協定の締結を模索しています。

なぜ トランプ大統領はウクライナの鉱物資源にこだわるのか？
その理由を、プリマス大学（イギリス）の地質学研究員・ムニラ・ラジ氏 の解説をもとに徹底分析します！

🔍 ウクライナの地下に眠る「宝の山」— ウクライナ楯状地とは？ 🏔️
🔋 特に注目される「リチウム」とは？
⚡ それだけじゃない！ウクライナの重要鉱物 🌎
🇺🇸 なぜアメリカはウクライナの資源を欲しがるのか？
💰 トランプ大統領が提案した「鉱物資源協定」とは？
🌍 ウクライナの未来はどうなる？

🔍 ウクライナの地下に眠る「宝の山」— ウクライナ楯状地とは？ 🏔️

ウクライナは「世界の穀倉地帯」として有名ですが、その地下には 「ウクライナ楯状地（たてじょうち）」 と呼ばれる地質構造が広がっています。

🧭 楯状地（シールド）とは？
✅ 25億年以上前の先カンブリア時代 に形成された安定した地殻
✅ 火山活動や造山運動の影響 で鉱物資源が濃縮
✅ 世界的に重要な鉱床 が多く存在

💡 ウクライナ楯状地の特長
🌟 EUがエネルギー安全保障のために指定する34種の重要鉱物のうち、22種の鉱床が確認されている！
🌟 世界的に見ても資源が非常に豊富！

つまり、ウクライナの地下には 「未来の産業を支える重要資源」 が眠っているのです。

🔋 特に注目される「リチウム」とは？

📱 スマホからEVバッテリーまで、現代の必需品

リチウムは スマートフォン・電気自動車（EV）バッテリー・再生可能エネルギー技術 などに不可欠な金属。
近年、リチウムの需要は急増しており、2040年までに 40倍に拡大する と予測されています。

📈 リチウム価格の高騰

💰 1990年代：1トン = 約1500ドル（約22万円）
💰 現在（2025年）：1トン = 約2万ドル（約300万円）

⛏️ ウクライナのリチウム鉱床

ウクライナには 3つの主要なリチウム鉱床 があります。

🏔️ シェフチェンキウスケ鉱床（ドネツク州）
🔹 推定埋蔵量：1380万トン（ウクライナ最大）
🔹 ただし、ロシアが一方的に併合を宣言した地域にあるため、採掘が難航

🏔️ ポロヒウスケ鉱床（キロヴォフラード州）
🔹 推定埋蔵量：約27万トン
🔹 地質条件が良好で採掘が容易なため、「ヨーロッパ最高のリチウム採掘地」として注目

🏔️ スタンクヴァツケ鉱床（キロヴォフラード州）
🔹 詳細な埋蔵量は未公表ながら、ポロヒウスケと並ぶ重要鉱床

🔴 問題点：ロシアとの戦争により、資源採掘は中断。インフラも破壊されている。

広大な楯状地を有するウクライナには、EUがエネルギー安全保障に不可欠だと指定した34種の重要鉱物のうち22種の鉱床があり、これによりウクライナは世界で最も資源が豊富な国の1つとなっています。特筆すべきは、スマートフォンやEVのバッテリーから再生可能エネルギーまで、多くの製品やエネルギーシステムに不可欠なリチウムです。近年の需要の高まりによりリチウム価格は1990年代の1トン当たり1500ドル(約22万円)から2万ドル(約300万円)に高騰しており、需要は2040年までにさらに40倍に拡大するとみられています。