🚨 アメリカの大学で相次いだスワッティング事件──その背後には、「Purgatory(煉獄)」と呼ばれるオンライングループが存在していることが報じられました。彼らは格安で虚偽の通報を請け負い、警察や特殊部隊を出動させる危険な活動を続けています。

アメリカ各地の大学で相次ぐスワッティング 📞💣
2025年8月21日、テネシー大学チャタヌーガ校とビラノバ大学で「銃乱射事件が発生した」との通報がありました。
新学期のイベントに集まっていた学生たちは、大学と警察からの警告で一斉に避難。パニックに陥る様子がSNSに投稿され、大きな波紋を呼びました。
その後、これらの通報はすべて虚偽だったことが判明。さらに、コロラド大学・テキサス工科大学・ジョージア大学など少なくとも20校以上で同様の被害が報告されています。
中にはヴァッサー大学での爆破予告電話のように、銃乱射以外の脅迫も確認されています。

「Purgatory」という謎のグループ 🕵️♂️
分析の結果、これらの一連の事件は**「Purgatory(煉獄)」というオンライン集団**によるものだと結論づけられました。
💬 インターネットセキュリティ団体 Center for Internet Security(CIS) のジョン・コーエン氏は次のように語ります。
「Purgatoryは、スワッティングや学校への攻撃を請け負う緩やかに連携した個人集団です。CISのアナリストは、最近の大学を狙った脅迫のほとんどがこのグループによるものだと判断しています。」
しかし数時間後、これらの通報はいずれも虚偽のものであったことが判明。それ以来、コロラド大学やテキサス工科大学、ジョージア大学などを含む少なくとも20校で、同様のスワッティング被害が発生したことが確認されています。ヴァッサー大学では銃乱射の通報ではなく、建物に爆弾を仕掛けたという爆破予告の電話があったそうです。

彼らの手口と“商売”の仕組み 💸
Purgatoryは Telegramなどの暗号化メッセージアプリを拠点に活動。匿名性を保ちながら依頼を受け付けています。
通報ではリアルな銃声や雑音の効果音を背景に流し、臨場感を演出。さらに“実績アピール”のために、通報の様子をライブ配信することもあるといいます。
料金表(報道による情報)は以下の通り。
- 🏫 学校:95ドル(約1万4000円)
- 🛍️ ショッピングモール:120ドル(約1万7600円)
- ✈️ 空港:140ドル(約2万600円)
- 🏥 病院:150ドル(約2万2000円)
まさに「脅迫を商品化」している状況です。

Purgatoryと若者たち 👥
こうしたスワッティングの実行犯は、多くが10代から20代の若者とされています。
彼らは「警察の大規模出動や人々の恐怖反応を面白がっている」傾向があると分析されています。
実際、Purgatoryのメンバーも例外ではなく、2024年には19歳のメンバー2人を含む3人がサイバーストーキングや脅迫罪で逮捕されています。
それでも活動は止まらず、リーダーを自称する人物「Gores(ゴアズ)」はWIREDの取材に対し、
「俺たちはスワッティングで10万ドル(約1460万円)稼いだ。これからも2カ月は続けるつもりだ。」
と豪語しています。
危険性と社会への影響 ⚠️
スワッティングは単なる「イタズラ」では済まされません。
- 🚔 警察やSWATが出動し、無関係の市民が被害を受けるリスク
- 🧠 本物の銃乱射事件で「虚偽ではないか」と疑念が挟まれ、対応が遅れる危険性
- 💰 公共リソースの浪費
CISのコーエン氏も「スワッティングの増加は、実際の銃乱射対応を鈍らせかねない」と強い警告を発しています。
まとめ ✨
- 📞 Purgatoryは虚偽の通報を“代行”するオンライングループ
- 💸 学校95ドル、空港140ドルなど、“料金表”を公開
- 👥 実行犯は10〜20代の若者が中心
- ⚠️ 公共安全を脅かし、実際の銃乱射事件対応を妨げる深刻な問題
👀 まさに「脅迫を商品化する」この動きは、今後さらに国際的な捜査の焦点になるとみられています。
