「ゲームの楽しみ方は十人十色」とよく言われますが、科学的にもゲーマーの心理は4つのタイプに分類できることが、国際的調査で明らかになりました。今回の研究では、112 か国・16~69歳のゲーマー5,255人を対象に、メンタルヘルスやゲーム動機、人間関係、SNS利用などを包括的に調査。その結果、以下の 4 プロファイルが浮かび上がりました。

1️⃣ 回避型(Avoidant)
特徴 | 内容 |
---|---|
🎂 年齢層 | 比較的高め |
😌 メンタル | ストレス低・安定した愛着スタイル |
👫 交流 | オフライン重視、SNS利用少 |
🎯 ゲーム動機 | 探究・自立・娯楽が主。 オンライン交流よりもシングルプレイを好む |
🚫 薬物・嗜好品 | 使用率が最も低い |
ポイント: 「1人で静かに遊ぶけど、精神的には健康」な“自律型ゲーマー”といったイメージ。

2️⃣ 参加型(Engaged)
特徴 | 内容 |
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🌐 交流 | Discord・Twitch・Instagramなどで積極的にコミュニティ参加 |
😌 メンタル | ストレス低・安定した愛着 |
📱 プレイ環境 | スマホゲームも多用、オンライン対戦は少なめ |
🚫 薬物 | 低水準(回避型と似る) |
ポイント: 最大勢力。ソーシャル好き&メンタル健康。ゲームは“居場所づくり”の一環。

3️⃣ 関係重視型(Identity‐Relational)
特徴 | 内容 |
---|---|
🧩 心理傾向 | 感情調節がやや苦手・深い人間関係を避けがち |
🚀 ゲーム動機 | アイデンティティ・仲間意識を強化したい |
🌐 SNS | Steam・Twitchなどで没入重視 |
⚠️ リスク行動 | 薬物使用や衝動行動やや高め |
ポイント: オフラインでは控えめだが、ゲーム内で社会的つながりを強化したいタイプ。

4️⃣ 情動調整困難型/不規則型(Dysregulated)
特徴 | 内容 |
---|---|
😣 メンタル | 4タイプ中もっともストレス・苦痛レベルが高い |
🔄 愛着 | 不安と回避の両方が強く、人間関係が不安定 |
☕ 嗜好品 | タバコ・エナドリ・薬物使用↑ |
💥 行動リスク | 自傷・他害傾向、行動調節障害の兆候 |
🎮 プレイ | 1人 or 限定的ネット友と。Discord・X・IGなどを渡り歩く |
💡 動機 | 現実逃避・スキル磨き・金銭インセンティブなど多面的 |
⚠️ ゲーム依存リスク | 最も高い |
ポイント: 感情コントロールが難しい若年層中心。**ゲーム障害(依存)**への要注意グループ。
📝 研究チームが驚いたこと
- 回避型なのに愛着が安定
– 「1人プレイ=人付き合いが苦手」とは限らず、むしろ精神的に落ち着いている。 - 不規則型の“二重の不安”
– 親密さを求めつつ、同時に距離を取りたい。薬物や衝動行動との結びつきも顕著で、複雑なサポートが必要。
🎯 まとめ:あなたはどのタイプ?
タイプ | キーワード | 支援・理解のヒント |
---|---|---|
回避型 | 自立・探究 | 放っておいてもOK。ただし孤立しすぎ注意 |
参加型 | ソーシャル好き | 健康的。コミュニティ維持でさらに充実 |
関係重視型 | アイデンティティ強化 | オフラインの居場所づくり&リスク行動ケア |
不規則型 | ストレス高・依存リスク | メンタルヘルス支援+行動管理が不可欠 |
ゲームは趣味でもあり、時に心の避難所にもなります。ただし、タイプによっては依存やリスク行動につながりやすいことも。自分や身近なゲーマーがどのプロファイルに当てはまるかを考え、健全なプレイとサポート環境を整えることが大切です。