プログラマーとしてスキルアップしたいと考えた時、技術力だけでは足りないのが現実です。
では「最高のプログラマー」とはどんな人物なのでしょうか?
元Trivagoのバックエンドエンジニアであり、現在も現役で活躍するマティアス・エンドラー氏が、自身の経験と観察から導き出した「最も優れたプログラマーに共通する15の特性」をブログで紹介しています。

① 📖公式リファレンスを読む習慣を持つ
優れたプログラマーはまず「一次資料」を読む習慣を持っています。
Stack OverflowやAIに頼る前に、まず公式ドキュメントを確認することが重要です。
📝 例:
- Python公式ドキュメント
- Apache Web Serverのリファレンス
- TOMLの仕様書 など
「一次情報こそ最も信頼できる情報。読む習慣は若いうちに身につけるべき」– エンドラー氏

② 🧰ツールを“理解”して使う
ただ使うのではなく、なぜこのツールがあるのか、誰が作ったのか、どこに限界があるのかまで理解するのがプロの開発者です。
🔍 理解すべき観点:
- 作られた経緯(目的や背景)
- 保守している人や組織
- 限界と適用外ケース
- プラグインやエコシステムの全体像

③ 🛠エラーメッセージを正確に読む
エラーメッセージをただ見るのではなく、意味を理解して推理する力が問われます。
優れたプログラマーは、限られた情報から多くを読み解く力を持っています。
「わかってくると、まるで占い師のようにバグの原因が見えるようになります」

④ 🧩問題を小さく分解できる
複雑な問題をいきなり解決しようとせず、小さな単位に分けてひとつずつ片付ける。
これは訓練と経験でしか身につかない、重要なスキルです。
👨💻「開発者の仕事の大半は“問題分解”である」とエンドラー氏は語ります。

⑤ 💪コードに触れることを恐れない
「これは自分の担当じゃないから……」という思考は、優れたプログラマーにはありません。
コードは読んで、試して、壊して、直して、成長するものです。
「コードは、ただのコードです。誰でも学べます」
⑥ 🤝助け合いを惜しまない
技術的なスキルがあっても、他人を助ける姿勢がなければチームでは機能しません。
優れたプログラマーはいつも忙しいですが、時間を割いて仲間を助けます。
🌱 「好奇心と支援的な姿勢は、優れた開発者の本質」
⑦ ✍️書く習慣を持っている
ドキュメント、ブログ、README、コードコメントなど、書くことができる人は考え方も整理されています。
🖋 書ける人は…
- コードもわかりやすくなる
- チームの知識共有にも貢献できる
- 講演やOSS活動にも向いている
⑧ 📚学びを止めない
優れたプログラマーは年齢を問わず学び続ける姿勢を持っています。
流行に踊らされるのではなく、新技術を冷静に評価する力も持っています。
🎯 本質は「技術を道具として評価できる力」
⑨ 🧑🤝🧑上下関係にとらわれない
新人でもベテランでも関係ありません。
誰からでも学ぼうとする姿勢が、柔軟な思考と創造力を育てます。
👶「新参者こそ思いもよらぬ発想をくれる貴重な存在」と語るエンドラー氏。
⑩ ⭐評判を築く努力をする
どれだけ良い仕事をしていても、それが知られていなければ影響力は限定的です。
🔧 評判を築く方法:
- OSSへの貢献
- 講演や記事執筆
- 重要なサービスの開発
⑪ 🧘♂️忍耐強く、集中力がある
開発はうまくいかないことの連続です。
怒らず、焦らず、淡々と試し続けられる力が求められます。
「周囲が無能に見えるのは、自分の情報が足りないだけ」
⑫ 💻コンピュータのせいにしない
「このバグはソフトが悪い!」
そう決めつけてしまうと、真の原因にはたどり着けません。
🔎 「どんな挙動にも理由がある」と信じて深掘りする姿勢が、他の人と差をつける力になります。
⑬ ❓「わからない」と言える勇気
本当に優秀な人は、自分の限界を自覚しています。
知らないことを認め、そこから学ぼうとする姿勢が信頼と成長を生みます。
🗣「わかりません。でも面白いですね!」という返答ができる人は強い。
⑭ 🧠推測に頼らない
推測で動くと、思い込みによるバグが発生します。
わからないことは、調べて、聞いて、検証して、確実に理解することが大切です。
⑮ ⚙️コードはシンプルに保つ
複雑なロジックを書くことが“賢い”と思われがちですが、実は逆。
本当に優れたコードはシンプルで、読みやすく、保守しやすいものです。
🚫「すごいけど読めないコード」は、すごくない。
🎁まとめ:最短距離は存在しない
マティアス・エンドラー氏はこう締めくくります:
「優れたプログラマーになる近道はありません。
日々学び、コードを書き、他者と協力し、誠実であることが何よりも大切です。」
これら15の特性を意識し、少しずつでも実践することで、あなたの開発者としての価値は確実に高まっていくでしょう。