2025年4月9日、アメリカ株式市場で前代未聞の取引が行われ、1人のトレーダーが わずか1時間足らずで7000万ドル(約100億円超) の利益を得たとして大きな注目を集めています。この異常な利益の裏には、 トランプ前大統領による「相互関税の一時停止」発表 があり、専門家たちは「インサイダー取引の可能性」を指摘しています。

💹 利益を生んだのは「SPY」のゼロデイ・オプション
話題となっているのは、アメリカの代表的なETF「SPY」(S&P500に連動)のコールオプション取引です。
- 投資額:250万ドル(約3億6000万円)
- 対象:SPYコールオプション(ゼロデイオプション)
- 行使価格:509ドル
- 満期:24時間以内
- 取引時刻:2025年4月9日 13:01(米東部時間)
このオプションは、購入者がSPYを509ドルで購入できる権利を得るもので、取引時点では価値は わずか85セント(約120円) しかありませんでした。

🚀 たった30分で「3600円」に高騰!
13:30、トランプ大統領がTruth Socialで「相互関税の一時停止」を発表。
その瞬間、SPYは急騰し、オプション価格も 25ドル(約3600円)以上に上昇!
つまり、1株あたり4200%超の利益という驚異的なリターンを実現。
トレーダーが購入していたのはおよそ3万口のオプション。
総額にして7000万ドル(約100億円超)の利益に達した計算です。

🔍 インサイダー取引?偶然?
問題視されているのは、**この取引の“タイミング”**です。
- 発表前にはSPY関連の動きは静かだった
- 13:01から急に取引量が爆発
- わずか1分間で275万口のSPYが取引される異常事態
- 取引後15分間も高水準の売買が続く
しかも、この時点では公式発表は出ておらず、一般投資家には情報は共有されていませんでした。
投資分析サイト「Data And Politics」はこうコメントしています:
「もし推測に基づいた取引であったなら、史上最高レベルの“勘”だっただろう。だが、もし推測ではなかったのなら、情報漏洩によるインサイダー取引の疑いが極めて強い」
📈 SPYはどんなETF?なぜ注目されるのか
「SPY」は、米国の代表的な上場投資信託(ETF)で、S&P500株価指数に連動しています。S&P500はアメリカの主要企業500社の株価を元に構成されており、**米国経済全体の“体温計”**とも呼ばれています。
そのため、経済政策や政権の発表に非常に敏感に反応するのです。
今回のような「ゼロデイ・オプション」は、満期が当日の超短期オプションであり、動きが当たれば大きな利益、外せば無価値になるハイリスク・ハイリターン型の金融商品です。
🧠 これは偶然か、戦略か、それとも…
この取引の詳細について、現時点で「誰が」「どのような情報を基に」行ったのかは不明です。しかし、明らかに**通常の市場行動とは異なる“異常値”**であることは確かです。
仮にこれは事前情報によるものだとすれば、明確なインサイダー取引であり、米証券取引委員会(SEC)が動く可能性もあるでしょう。
📌 まとめ:60秒で140億円以上の利益という“奇跡”の真相は?
トランプ政権の発表とほぼ同時に行われた大規模取引により、 誰かがたった数分で莫大な富を手にしたという事実。この取引は市場に何を示しているのか、そしてどのような調査や規制が今後行われるのか、今後の動きに注目です。