AIの急速な進化により、**「コードを書くのはAIの仕事になる」**という主張が話題を呼んでいます。今やAIがアプリを自動生成し、エンジニアの役割すら見直されつつある中、プログラミング教育の未来にも大きな疑問が投げかけられています。

🧠「コーディングの時代は終わった」Replit CEOの衝撃発言
アプリ開発AIで注目されるスタートアップReplitのCEO、アムジャド・マサド氏は、YouTubeチャンネル「TBPN」に出演し、こう断言しました。
「もうコーディングを学ぶ必要はありません。AIがすべてのコードを生成する時代が来るのです。」
これは「今でもコードを学ぶ価値はあるか?」という質問に対する彼の答え。彼はさらに続けてこう語ります。
「私が想定する未来では、AIエージェントがコードを最適化し続けます。だから“学ぶ価値”という観点で見ると、コードの学習は時間の無駄になるかもしれません。」
I no longer think you should learn to code.https://t.co/UNkOEmotwQ
🧪背景にあるAI開発の進展
この見解の背景には、AI界のキーパーソンであるAnthropic CEOのダリオ・アモデイ氏の発言があります。
「今後3〜6ヶ月でAIがコードの90%を、1年後にはほぼすべてのコードを生成するようになるだろう」
同様に、Zohoの創業者・スリダル・ベンブ氏も「プログラマーのコードの90%は定型文(ボイラープレート)だ」と述べ、AIによる自動化が合理的であると賛同しています。
📌「学ぶべきは“考え方”と“問題解決力”」
とはいえ、マサド氏は「学ぶことをやめろ」とは言っていません。彼が強調したのは、「考え方の習得」です。
「問題を細かく分解する力、明確にコミュニケーションをとる能力。これは、機械と正しくやり取りする上で非常に重要になります」
つまり、AI時代においても「どう伝えるか・どう考えるか」といったスキルはむしろ必須だというわけです。
💡Replit自身も、プロンプトを入力するだけでアプリが作れるAIツール「Replit Agent」をリリースし、誰でも開発に参加できる未来を推進しています。世界を騒がせたOpenAIのサム・アルトマンCEO解任騒動の裏側で一体何が起きていたのか?
⚖️ 賛否両論:コード不要論 vs 重要性の再評価
マサド氏の発言にはネット上で賛否が分かれました。
✅ 賛成派
- 「構文にとらわれない発想が重要」
- 「エンジニアリング思考はむしろAI時代にこそ必要」
❌ 反対派
- 「AIを監督するにはコーディング知識が不可欠」
- 「ReplitのAIはまだ不完全。コードを知らなければ使いこなせない」
とくに「ReplitのAIには改善の余地があり、コードの理解がなければ修正もできない」という実務的な指摘も多く寄せられています。
📝 まとめ:これからは「書ける」より「考えられる」かがカギ
コーディングのスキル自体が完全に不要になるわけではありません。しかし、これまで以上に重要視されるのは**「思考力」や「問題解決力」、そしてAIをどう使いこなすか**という視点です。
👀 AIがコードを書く時代に、人間は“何をすべきか”
その問いに向き合うタイミングが、まさに今かもしれません。
コメント