WHOが新ガイドラインを発表:「減塩しお」への切り替えを推奨、その理由とは?
2025年1月27日、世界保健機関(WHO)が新たなガイドラインを発表しました。このガイドラインでは、通常の食塩の代わりに「減塩しお(低ナトリウム塩)」を使用することが強く推奨されています。この背景には、現代人の塩分摂取量が高すぎるという問題があります。
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なぜ「減塩しお」が必要なのか?
WHOによると、過剰な塩分(塩化ナトリウム)の摂取は高血圧を引き起こし、心臓病、脳卒中、腎臓病などのリスクを高めます。特に高血圧は世界中で深刻な健康問題となっており、毎年190万人が過剰な塩分摂取が原因で死亡していると推定されています。
塩分摂取を減らすだけで得られる健康効果
- 塩分摂取を1g減らすだけで、脳卒中や心臓発作のリスクが軽減する
- 食事に塩を多く加えるほど、寿命が短くなる可能性もある
さらに、塩分を「減塩しお」に置き換えることで、脳卒中などの発症率を下げる効果も確認されています。
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WHOのナトリウム摂取基準
新ガイドラインでは、1日のナトリウム摂取量を「2g以下」に抑えることが推奨されています。しかし、現時点での成人の平均摂取量は「4.3g」とされており、理想の半分以下に抑えなければなりません。
食塩削減が難しいことを受け、WHOは2030年までに食塩摂取量を30%削減するという目標を再設定しました。
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減塩しおの種類と特徴
カリウム強化塩とは?
カリウム強化塩は、塩化ナトリウムの一部を塩化カリウムに置き換えた塩です。カリウムは必須ミネラルであり、血圧の正常化に役立ちます。
カリウム強化塩のメリット
- ナトリウム摂取量を減らせる
- 食事中のカリウム摂取量が増え、血圧を下げる効果が期待できる
- 心臓病、脳卒中、早死のリスクが軽減される
大規模調査の結果
塩をカリウム強化塩に置き換えることで、数十万人の心血管疾患(心臓発作や脳卒中など)による死亡を防げるとする調査結果もあります。
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減塩しおを使う際の注意点
リスク
腎臓病が進行している人はカリウムを処理できないため、カリウム強化塩の使用は推奨されません。そのため、警告ラベルの表示が必要です。
コストの問題
カリウム強化塩は通常の塩よりも生産コストが高く、プレミアム価格で販売されています。
日本で買えるおすすめ減塩しお
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減塩しおで健康的な生活を
塩分摂取量を減らすのは難しいですが、塩を「減塩しお」に置き換えるだけで、健康に良い効果を得られる可能性があります。特にカリウム強化塩は、味の違いをほとんど感じないとされています。健康のために、まずは日常の調理で減塩しおを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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