NAS大手の Synology(シノロジー) が、2025年10月8日に最新OS「DiskStation Manager(DSM)7.3」を正式リリースしました。
今回のアップデートではAI機能やセキュリティ強化に加え、ユーザーから物議を醸していたサードパーティー製ドライブの利用制限が一部撤回されました。
これにより、Western DigitalやSeagateといった他社製HDD/SSDが、再びSynology NASで利用できるようになります。

⚙️ DSM 7.3で強化された3つのポイント
Synologyが発表したDSM 7.3には、次のような大きな改善が含まれています👇
1️⃣ ストレージ効率化とデータ階層化(Data Tiering)の最適化
2️⃣ セキュリティアップデートと暗号化管理の改善
3️⃣ AIを活用したコラボレーション支援機能の追加
中でも最も注目を集めたのが、「サードパーティー製ストレージの制限緩和」です。

🚫 過去の「純正縛り」方針に批判が集中
Synologyは2025年4月、同年以降の「Plusシリーズ」モデルで、
Synology純正または認定ドライブ以外の使用を制限する方針を発表。
この決定により、非認定ドライブを使用した場合👇
- ストレージプール機能が無効化
- 健康状態の監視が不可
- データ重複排除や自動ファームウェア更新も停止
- DSM上に「互換性警告」が常時表示
さらにSynology純正ドライブが4TBで約1万7000円、6TBで約2万8000円と高価だったため、
ユーザーの間では「コスパが悪すぎる」「他社NASに乗り換える」といった不満が相次ぎました。

💡 2025年モデルでサードパーティー製ドライブが復活!
Synologyはこの批判を受け、DSM 7.3の公開に合わせて方針を一部撤回しました。
具体的には、2025年発売の以下シリーズにおいてサードパーティー製ドライブが再びサポートされます👇
🔹 対象シリーズ
- Plusシリーズ
- Valueシリーズ
- Jシリーズ
これらのNASでは、Synology未検証のHDD・SSDでもストレージプールの作成・運用が可能になりました。
Western Digital(WD)やSeagateなど主要ブランドの3.5インチHDD・2.5インチSATA SSDが再び利用できるようになります。
ただし⚠️
M.2 SSDによるキャッシュ/プール作成については、依然として互換リスト(HCL)掲載製品のみ対応となっています。
🧠 対応モデル一覧と適用範囲
今回の利用制限緩和は、以下の2025年モデルに適用されます👇
📦 対応モデル:
- DS725+
- DS225+
- DS425+
- DS925+
- DS1525+
- DS1825+
ただし、ビジネス向け・エンタープライズモデルや旧世代製品は従来のHCLポリシーを維持するとのことです。
🗣️ Synologyのコメント「信頼性と柔軟性の両立を目指す」
SynologyはITメディア Ars Technica の取材に対し、次のようにコメントしています👇
「当初の目的は検証済み構成に限定することで、システムの信頼性を確保することでした。
しかし、コミュニティから“柔軟性も同じくらい重要”という声が多く寄せられました。」
また、Synologyはドライブ互換性ポリシーを緩和した理由として、
サードパーティードライブのテストに時間がかかっていることを挙げ、
「より多くの選択肢を提供するために、ポリシーをオープン化しています」
と説明しました。
💬 ユーザーの反応:「やっと戻ってきた柔軟性」
NASコミュニティでは、今回の発表に対して「Synologyがようやくユーザーの声を聞いた」という歓迎ムードが広がっています。
特に中小事業者や個人クリエイターにとって、サードパーティー製HDDを自由に使えることは大きなコスト削減効果があります。
💬 SNSではこんな声も:
「WD Red Plusで再構築できた!これが本来のSynologyだ」
「純正縛りで離れたけど、戻ってもいいかも」
🔮 今後の展開とSynologyの課題
今回の制限撤回はユーザーとの信頼回復に向けた一歩ですが、
Synologyが抱える課題は依然として多く残ります。
- 他社ドライブ使用時の保証範囲
- ファームウェア更新・健康診断機能の今後の扱い
- エンタープライズ向け機種への適用拡大
Synologyがどこまで「オープンなNASメーカー」として進化できるのか、今後の動向が注目されます。
🧩 まとめ
- DSM 7.3でサードパーティー製HDD/SSDの利用制限を緩和
- Plus・Value・Jシリーズが対象(2025年モデル)
- Western Digital・Seagateなどの一般ドライブが再び利用可能
- M.2 SSDキャッシュは純正・認定品のみ対応
- Synology「信頼性と柔軟性を両立するための決断」
NAS業界をリードしてきたSynologyが、再びユーザー中心の設計思想へと回帰したことは間違いありません。💡
