Steamがアダルトゲームを大量削除、反ポルノ団体が「勝利宣言」しゲーマー怒りの声が噴出

💥 世界最大級のPCゲームプラットフォーム「Steam」が、曖昧な新ルールを追加し、これに抵触するアダルトゲームを大量に削除しました。これを受け、ゲーマーや開発者からは怒りの声が噴出。日本のSNSでも「ゲーマー激怒」がトレンド入りする事態となっています。

🔞 Steamが定めた新ルールとは？曖昧な「成人向け」制限

Steamは開発者向けのガイドラインである「Steamworksドキュメント」を更新し、「支払い処理業者や関連ネットワークの規則に違反する可能性のあるコンテンツ、特に特定種類の成人向けコンテンツは禁止」との項目を追加しました。この“あいまいなルール”の導入が、波紋を呼んでいます。

このルールの背景には、イギリスで近く施行予定の「オンライン安全法（Online Safety Act）」があるとみられ、より厳格なコンテンツ管理が求められている模様です。

🚫 近親相姦や性暴力テーマのゲームが大量削除

ルール更新と同時に、Steam上から数百本に及ぶアダルトゲームが削除されたことが確認されています。特に削除対象となったのは、「近親相姦」「レイプ」「奴隷制」「未成年の性的描写」などを含む作品。これらの作品は、反ポルノ団体から「性的暴力の再現」として批判を浴びていました。

🎯 反ポルノ団体Collective Shoutが「勝利宣言」

オーストラリアを拠点とする反ポルノ団体「Collective Shout」は、Steamの対応を「子どもの安全のための勝利」と表現。同団体の共同創設者メリンダ・タンカード・ライスト氏は以下のように声明を発表しています。

「レイプ、近親相姦、女性や子どもへの拷問をテーマにしたゲームがSteamから排除されたのは、活動家たちの努力の成果です。」

さらに、Collective ShoutはVisa、Mastercard、PayPal、JCBなどの決済プラットフォームに対して「性暴力を助長するゲームで利益を得ている」と非難する公開書簡も発表。これが決済業者への圧力となり、結果的にSteamがゲームを削除せざるを得なかったという見方もあります。

💳 ゲームの表現規制、実は「カード会社」が決めている？

Steamを運営するValve社は、Eurogamerの取材に対し、「決済処理業者からの通知により一部ゲームを削除した」と認めています。これは、PornhubやOnlyFansが過去に同様の圧力を受けた事例と共通しています。

VisaやMastercardなどの企業が「自社ブランドのイメージ保護」を理由に、性的描写や暴力表現のあるコンテンツから距離を置く姿勢を強めているのです。

🧨 SNSではゲーマーたちが怒りの声「表現の自由が奪われた」

日本のX（旧Twitter）でも「ゲーマー激怒」がトレンド入り。SNSでは次のような意見が目立ちました。

• 「成人向けゲームなのに、何を規制してるんだ」
• 「これは言論弾圧に近い」
• 「ゲーマー＝小児性愛者扱いはひどすぎる」

ライスト氏は、批判の声を上げるユーザーに対して「ポルノ中毒で脳が腐った小児性愛者フェチ」と強く非難し、さらなる対立を生む結果に。

🎮 Steamで消されたゲームの一覧も公開中

削除されたゲームをリストアップした非公式データベース「Steam Banned and Removed Games」も登場。愛好者や開発者の間では、「この動きがSteam全体の健全性に悪影響を与える」との懸念も強まっています。

🔍 まとめ：誰が“ルール”を決めているのか？

今回の騒動は、「アダルトコンテンツの規制」というよりも、「誰がその規制の実権を握っているのか？」という根本的な問いを投げかけるものです。

決済業者、政治的圧力、そして社会運動。その全てが複雑に絡み合い、ゲーム表現の自由が揺らいでいます。

ゲーム業界と消費者は今後、いかにして表現と責任のバランスを取っていくべきか。その問いは、今回のSteam問題を超えて、広くテック業界全体に突きつけられていると言えるでしょう。