【Steamから削除されたゲームを記録する「Steam Banned and Removed Games」が登場】

【Steamから削除されたゲームを記録する「Steam Banned and Removed Games」が登場】 #news
2025年7月、Steamから多数のアダルトゲームが削除されたことを受け、削除・却下・禁止・引退といった形でSteamから配信されなくなったゲームをまとめたリストサイト「Steam Banned and Removed Games」が公開されました。

🎮 Steamで“姿を消したゲーム”を追跡する新たな試みが始まる

2025年7月、Steamから多数のアダルトゲームが削除されたことを受け、削除・却下・禁止・引退といった形でSteamから配信されなくなったゲームをまとめたリストサイト「Steam Banned and Removed Games」が公開されました。対象となるのは主にアダルトゲーム、ビジュアルノベル、アニメ系ゲームで、2018年からのデータ収集が進められており、現在では3000本超のゲームがリストに登録されています。

🔗 Steam Banned and Removed Games

📝 削除の背景:「特定のアダルトコンテンツ」に対する新ルール

2025年7月16日、Valveは開発者向けの「Steamworksドキュメント」を更新し、Steamで配信すべきではないコンテンツの項目に「決済業者やカード会社の基準に反するアダルト指定コンテンツ」を新たに追加しました。これに伴い、Steamは一斉にアダルトゲームの削除を開始。

この動きの背後には、反ポルノ団体から決済プラットフォームへ向けられた圧力があったことが、団体の創設者によるSNS上での“勝利宣言”によって判明しています。

📊 Steam上での削除状況とリスト化の意義

「Steam Banned and Removed Games」では、以下のような情報を透明性高く提供しています:

  • 削除・非公開・配信取り止めとなったゲームの総数:3126本
    • 削除済:1492本
    • リスト削除(公開ページなし):473本
    • 未公開:1144本

このデータベースは、Steamのモデレーション方針や審査過程の可視化を目的としており、特定の政治的主張ではなく、事実と記録の提示に重点を置いています。

ページ上部中央にある検索ボックスから、ゲームタイトルや開発者名、パブリッシャー名でSteam上から消えたゲームを検索することも可能。

基本的には以下のように、Steam上から消えたアダルトゲーム、ビジュアルノベル、アニメ系ゲームの作品名、ビジュアルが消えた日付と共に並んで表示されます。

🔍 ゲーム単体ページでは詳細もチェック可能

ゲームごとの詳細ページでは、以下の情報を確認可能:

  • タイトル、開発元、AppID
  • Steam公式画像(削除前のもの)
  • 削除日とその理由(可能な限り)
  • 関連動画やリンク(保存されたアーカイブなど)

さらに、サイト上部の検索ボックスからタイトル名や開発者名で簡単に検索ができ、ユーザーがかつて興味を持っていた作品の行方を確認できる仕組みになっています。

📅 注目の日:2025年7月16日に55本が一斉削除

Steamの新ルール発効日にあたる7月16日には、55本ものアダルトゲームやビジュアルノベル、アニメゲームが一挙に姿を消しました。こうした動きは一部ユーザーの間で大きな議論を呼び、日本国内のX(旧Twitter)では「ゲーマー激怒」がトレンド入りするほどでした。


🔒 透明性と精度へのこだわり

リストはあくまで公開情報に基づいて構築されており、Steamコミュニティのログ、削除前のストアページ、開発者の証言、信頼できる情報源を活用して作成されています。ただし、非公開で配信却下されたアプリなどについては、情報取得が困難な場合もあるとの注意書きも。

📌 まとめ:見えなくなったゲームの記録が今こそ重要に

ゲームプラットフォームが抱える規制・審査・圧力の複雑な構造が浮き彫りになった今回の騒動。『Steam Banned and Removed Games』のような記録サイトは、単なるカタログではなく、「消されたゲームの歴史」をたどる貴重なアーカイブです。今後もこのような透明性と記録の取り組みが、デジタルコンテンツの自由と責任を考える材料となっていくでしょう。

タイトルとURLをコピーしました