💽 SSD・メモリ価格が上昇へ！「10年続く供給不足」予測、今が“買い時”の理由

世界中でAIデータセンターの建設が進む中、SSDやDRAM（メモリ）の需要が急激に拡大しています。
その結果、「SSDやメモリの価格が上昇し、供給不足が今後10年続く可能性がある」という市場予測が発表されました。

海外メディア Tom’s Hardware は次のように報じています。

“AI data centers are swallowing the world’s memory and storage supply.”
（AIデータセンターが世界中のメモリとストレージを飲み込んでいる）

まさに今、AIブームによって**半導体メモリが新たな“金”**になりつつあるのです。

記事執筆時点（2025年10月）では、大容量・高性能SSDが依然として手頃な価格で購入可能です。

例えば、国産フラッシュメモリを搭載したキオクシア（KIOXIA）の「EXCERIA PLUS G3（PCIe 4.0対応）」は、
👉 2TBモデルでも2万円を切る価格帯で販売中。セールを狙えば1万7000円以下で入手できることもあります。

また、DDR5メモリも歴史的な安値を記録。
「DDR5-5600 16GB×2（計32GB）」という構成でも、セール時には9000円以下という驚きの価格で販売されています。

ただし、これらの価格は「今だけ」。AI市場の拡大により、近い将来上昇局面に転じる可能性が高いと専門家は警告しています。

2025年10月1日、OpenAIがSamsungおよびSKグループと提携し、月間最大90万枚のDRAMウェハ供給契約を締結したと報じられました。
これはAIインフラ計画「Stargate」の一環で、AI向けサーバーの増設に必要な膨大なメモリ確保が目的です。

このようなAI企業による長期契約が増えることで、一般向け市場（PC・自作ユーザーなど）に回るメモリが減少。
結果として、SSD・DRAM双方の価格が世界的に上昇するリスクが高まっています。

SSDの心臓部であるNANDフラッシュメモリの供給も逼迫しつつあります。
Tom’s Hardwareによると、Samsungの次世代「V9 NAND」は発売前から予約が埋まっている状態。
MicronのHBM（高帯域幅メモリ）も2026年分まで予約済みとされています。

HBMは主にAIチップに採用されるため、消費者向け製品とは直接関係ないように思えますが、実際には

「HBM生産がDRAM生産ラインを圧迫し、一般用メモリが不足する」
という副作用が発生しています。

その影響はすでに表面化しており、Raspberry Piはメモリ供給難を理由に一部製品の値上げを発表しています。
💰 $5〜$10の価格上昇（4GB/8GBモデル対象）

NANDコントローラー開発企業Phison ElectronicsのCEO、プア・ケインセン（Pua Khein-Seng）氏は、次のようにコメントしています。

「NANDは2026年に深刻な供給不足に直面するでしょう。
そして、今後10年間はひっ迫状態が続くと予想しています。」

つまり、現在の低価格は**“嵐の前の静けさ”**に過ぎないということ。
2026年以降、AI投資と半導体需要の加速により、**価格上昇サイクル（Memory Supercycle）**が始まる可能性が高まっています。

PC愛好家やクリエイターにとって、SSDやメモリの価格が底値をつけている今こそがベストタイミング。
特に動画編集やAI生成系ツールを扱うユーザーは、2TB SSD＋32GBメモリ構成が今後の標準になると言われています。

価格上昇前にアップグレードを済ませておくことで、
✅ コストパフォーマンスを最大化
✅ 長期的な安定稼働
✅ 将来の部品調達リスク回避
が可能です。

📰 出典