自分のデータを“持ち運べる”SNS時代がついに始まる
SNSは日常生活のインフラとして定着しましたが、依然として「ユーザーデータは企業が管理する」という構造が続いています。しかし近年、この常識を覆す“オープンソーシャル”という考え方が世界的に広がりつつあります。
この記事では、Reactの開発に携わったダン・アブラモフ氏が語る“オープンソーシャル”の仕組みと利点を、わかりやすく解説します✨

オープンソーシャルとは?
SNS版「オープンソース」と呼べる新しい仕組み
オープンソーシャルとは、企業が管理する閉じたSNSとは異なり、共通のオープン規格に基づいて動作するSNSの仕組みを指します。
これは、従来のプロプライエタリソフトウェアとオープンソースソフトウェアの関係に似ています。
- X(旧Twitter)やFacebook → 企業がデータを保持
- オープンソーシャル対応SNS → データの所有者はユーザー自身
アブラモフ氏は特に、Blueskyの基盤となっているAT Protocolを「オープンソーシャルの優れた事例」と評価しています。

AT Protocolの特徴
データを“自分で所有する”新しいSNS体験
AT Protocolの最大の特徴は、投稿・フォロー情報などあらゆるデータをユーザー自身が管理できる点です。
✔ SNSなのに“自分のドメイン”でデータを管理できる
例:
- 通常SNS → サービス内で使うID
- AT Protocol →
example.comのように、ユーザー固有のドメインで管理
Blueskyでは技術に詳しくない人でも使えるよう、アカウント作成時に「○○.bsky.social」のサブドメインが自動発行されます。
✔ サービス間の引っ越しが可能
Blueskyに不満が出た場合、
投稿内容・フォロー情報を保ったまま別のAT Protocol対応SNSに移行できる
という従来のSNSでは不可能だった体験が実現します。

AT ProtocolはSNS以外のサービスにも広がる
ブログ、コード管理…すべて“自分のデータ”で連携
AT ProtocolはSNS専用ではなく、他のWebサービスにも応用できます。
- ブログサービス WhiteWind
- コード管理サービス tangled
これらのサービスで作成した投稿やお気に入り情報も、すべてユーザーのデータリポジトリに追加され、他サービスから参照可能です。
例えば、tangledを開始した瞬間から
Blueskyと同じプロフィールやアイコンが自動反映
されるといった使い勝手が実現します。

しかし、SNSでは投稿した文章や画像やフォロー情報などは各運営企業によって管理されており、データを保ったまま別のSNSへ移行することは困難になってしまいました。

AT Protocolの大きな特徴は「ユーザーのデータをユーザー自身が管理できる」という点です。
なぜ今、オープンソーシャルが注目されるのか
旧来のウェブの強みを“SNS時代に復活”させる
インターネット初期のホームページ文化では、
ホスティングサービスを乗り換えてもコンテンツをそのまま引っ越せる“自由”がありました。
しかしSNS時代、
企業がデータを所有することでこの自由が失われています。
オープンソーシャルは、
「ユーザーが自身のデータをどこでも使える世界」
を取り戻すアプローチとして注目されているのです。
まだ小さなムーブメントだが、必ず成長する
アブラモフ氏は次のように語ります。
「オープンソーシャルは、最初は熱心な少数のコミュニティに支えられるだろう。しかし、オープンソースと同じように成功したサービスが他のサービスを押し上げ、相乗効果で必ず広がっていく。」
つまり、SNSを“企業の庭”ではなくオープンなネットワークとして扱う未来は、すでに動き出しているのです。
まとめ:オープンソーシャルはSNSの常識を変える革命
オープンソーシャルは、SNS上のデータをユーザー自身が管理し、
複数のサービス間でそのまま使い回せる仕組みです。
- データ所有者は「企業」から「ユーザー」へ
- SNS間の引っ越しが自由に
- SNS以外のサービスとも連携可能
- オープンソースのように相乗効果で広がる
SNSの自由度と透明性を取り戻すこの大変革は、今後さらに加速していくと考えられます✨
