🧬2025年ノーベル生理学・医学賞を日本人研究者・坂口志文氏が受賞!

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2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大阪大学の坂口志文教授が発見した「制御性T細胞(Treg)」とは? 免疫の暴走を防ぐ“ブレーキ役”として、自己免疫疾患治療に革命をもたらす細胞の仕組みとその意義を解説。

免疫の“ブレーキ”「制御性T細胞」の発見が世界を変えた

2025年のノーベル生理学・医学賞は、大阪大学の坂口志文特任教授
アメリカのメアリー・ブランコウ氏(システム生物学研究所)
**フレッド・ラムズデル氏(ソノマ・バイオセラピューティクス)**の3名に授与されました。
受賞理由は「末梢免疫寛容に関する発見」──すなわち、免疫の暴走を抑える“制御性T細胞”の発見と研究が高く評価されたものです。✨

🧠免疫システムに存在する“ブレーキ”の仕組みとは?

人間の免疫システムは、ウイルスや細菌を攻撃しつつ、自分自身の細胞を傷つけないようにするという精密なバランスで成り立っています。
このバランスが崩れると、1型糖尿病・関節リウマチ・多発性硬化症といった自己免疫疾患が発症します。

長年、研究者たちは「免疫系が自分を攻撃しない理由」を探ってきましたが、その“ブレーキ役”の実体は謎のままでした。
そして1995年、坂口教授がその正体──**制御性T細胞(Regulatory T cell / Treg)**を世界で初めて突き止めたのです。

🔬坂口教授が発見した「制御性T細胞」とは?

坂口教授は、免疫を司るリンパ球の一種・T細胞の中に、「IL-2受容体α鎖(CD25)」を持つ特殊な細胞群を発見。
これが、免疫の過剰反応を抑制する細胞=制御性T細胞であることを突き止めました。

その後の研究で、この細胞を欠いたマウスが自己免疫疾患を発症すること、
逆に制御性T細胞を投与すると疾患が抑えられることが明らかに。
この発見は、**「免疫の暴走を防ぐ安全装置が存在する」**ことを世界に示した、歴史的な一歩でした。🧩

🧪FOXP3遺伝子の発見で「制御性T細胞」の存在が決定的に

当初、この発見は懐疑的に受け止められましたが、
2001年にブランコウ氏とラムズデル氏がさらなる突破口を開きます。
彼らは制御性T細胞が、免疫抑制タンパク質を分泌し、抗炎症シグナルを送ることで
他の免疫細胞の攻撃を防いでいることを証明。

さらに、制御性T細胞を特徴づける転写因子**「FOXP3」**を特定し、
この遺伝子が変異すると、致死的な自己免疫疾患が発症することを示しました。

坂口教授の研究チームも2003年、Foxp3が制御性T細胞の形成に不可欠であることを分子レベルで解明。
これにより、免疫寛容のメカニズムが完全に裏付けられたのです。🧠✨

💊自己免疫疾患治療への応用と医療の未来

近年の研究では、自己免疫疾患を持つ患者では制御性T細胞が不足または機能不全であることが判明しています。
この知見をもとに、製薬各社は制御性T細胞を活性化させる新薬の開発に乗り出しており、
糖尿病や多発性硬化症の根本治療につながる可能性が注目されています。

ノーベル賞委員会のオーレ・カンペ委員長は次のように述べています。

「彼らの発見は、免疫システムがなぜ自分自身を攻撃しないのか──
その根本原理を理解するうえで決定的なものでした。」

坂口教授はインタビューで、「免疫の誤作動を止める方法を探し続けた結果、ブレーキの存在を見つけた」と語っています。
この“免疫のブレーキ”こそが、制御性T細胞の真の姿です。🧩💡

🧭まとめ:免疫の謎を解き明かした「Treg細胞」の功績

制御性T細胞の発見は、単なる基礎医学の成果ではなく、
人類が自己免疫疾患と向き合う未来への希望を開いたブレークスルーです。

坂口志文教授とブランコウ氏、ラムズデル氏の研究は、
「免疫=攻撃だけではない、制御の知恵を持つシステム」であることを示しました。
彼らの功績は、現代医学の礎として、これからも多くの生命を救い続けるでしょう。🌍✨

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