私たちの生活はスマートフォンやパソコンなど、デジタルデバイスと切り離せないものになりました。便利さの裏で多くの人が悩まされているのが「デジタル眼精疲労(Digital Eye Strain)」です。今回はその症状と対策について、イギリス・プリマス大学の研究者ダニエラ・オーリング氏の知見を元に詳しく解説します。

💻半数以上が経験、デジタル眼精疲労とは?
2018年の調査では、コンピューターを日常的に使う人の50%以上が視覚に何らかの不調を抱えていることが判明しました。これらは「コンピューター視覚症候群(CVS)」とも呼ばれ、単なる目の疲れではなく、生活の質や仕事の生産性にも影響を及ぼす深刻な問題です。
主な症状には以下のようなものがあります:
- 目の乾燥・かゆみ・熱感・痛み
- かすみ目・視力の不安定さ
- 複視(物が二重に見える)
- 頭痛や肩こり、首の痛み

🦠コロナ禍で悪化した“スクリーン依存”
2020年のパンデミックによって、オンライン授業やリモートワークが急増し、スクリーンを見る時間が大幅に伸びました。とある調査では、学生の50.6%、一般の人々の33.2%が眼精疲労を訴えています。
👁️🗨️疲れの正体は「ブルーライト」ではない?
「ブルーライト=目に悪い」というイメージがありますが、オーリング氏は「最大の原因はブルーライトではない」と指摘します。実は、問題の本質は以下の3点にあります。
- 画面を見る際のまばたきの減少
- 長時間、近距離でピントを合わせる作業
- 姿勢や照明など人間工学的に不適切な作業環境

⏱️目を守る「20-20-20ルール」を実践しよう
デジタル眼精疲労を軽減するために、アメリカの検眼医ジェフリー・アンセル氏が提唱した「20-20-20ルール」が推奨されています。
20分に1度、6メートル先を20秒間見つめる
このシンプルな習慣が、目のピント調整筋のリフレッシュを促し、慢性的な疲労を予防します。
🧑💻人間工学を意識した作業環境を整える
視力の健康は、作業環境の改善からも大きく左右されます。以下のようなポイントに注意しましょう。
- 💡【照明】明るすぎず暗すぎない自然光に近い光を確保
- 💧【湿度】適切な加湿で乾燥を防ぐ
- 🪑【姿勢】モニターは目線より少し下、椅子は背筋が自然に伸びるものを
また、フォントサイズを大きめに設定するだけでも、目の負担がぐっと軽くなります。

🧬注目される新技術と治療法
近年では、デジタル眼精疲労を緩和するための新しいアプローチも登場しています。
- TRPM8活性化薬剤:冷感受容体を刺激してドライアイ症状を軽減
- 涙液センサー:コンタクトレンズやパッチ型で涙の量・質をモニタリング可能
こうした技術革新が、目の健康維持に大きく貢献することが期待されています。

🧠オーリング氏のメッセージ:「正しい知識が目を守る」
「デジタル社会で生きる私たちにとって、視力はかけがえのない資産です。目の疲れに気づき、正しい知識と習慣を身につけることが、スクリーン時代を賢く生きるカギになります」
とオーリング氏は語ります。スマホやPCと共にある生活だからこそ、目の健康を意識することがより重要になってきています。
📌まとめ
- 「デジタル眼精疲労」は現代人にとって深刻な問題
- 根本原因は姿勢・作業環境・まばたきの減少
- 20-20-20ルールで日々の疲れを軽減
- 正しい知識と環境整備が“見え方”を大きく変える
📎視力は一生のパートナー。今こそ、自分の目に優しい習慣を始めましょう。
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