Amazonは2025年10月末、同社の歴史上最大級となる1万4000人規模の人員削減を実施すると発表しました。さらに、この大規模リストラの一環として、ゲーム開発部門 Amazon Game Studios でも大幅な縮小が行われ、MMORPGを中心とした大型プロジェクトの多くが中止される見込みです。
AI活用・組織の再編・階層の見直しが一気に進む中で、Amazon内部で何が起きているのか。本記事ではニュース内容をわかりやすく整理して解説します。

✅ Amazonが1万4000人を解雇すると正式発表
💼 Amazonの人事&テクノロジー担当SVP ベス・ガレッティ氏は、従業員向けメッセージの中で次のように述べています。
「組織をより機敏にし、階層を減らし、オーナーシップを強化するため、約1万4000人を削減する」
業績は好調であるにもかかわらず人員が削減される理由について、ガレッティ氏は以下を強調しています。
- 世界の変化があまりにも急速
- AIが業務効率化を加速させている
- 組織をよりスリムにする必要がある
一方で、広報担当のケリー・ナンテル氏は、
「ほとんどの人員削減はAIが直接の理由ではない」
と説明。
階層構造の簡素化、官僚主義の排除、組織効率の改善が主目的であると強調しています。

✅ Amazonは3万人規模の大リストラを計画中と報道
ロイターは2025年10月、「Amazonは3万人規模の人員整理を計画している」と報じていました。
今回の1万4000人削減はその計画の一部であり、
**全事業を対象とする“史上最大規模の構造改革”**が進行中であることが分かります。

✅ ゲーム部門にも大きな影響:MMORPGプロジェクトが次々と中止
🎮 大きな注目を集めているのが Amazon Game Studios の再編です。
同スタジオはこれまで、
- New World: Aeternum
- Lost Ark(パブリッシング)
など、大規模MMORPGタイトルを扱ってきました。
しかし今回の発表で、
ファーストパーティーAAAゲーム開発の大部分、特にMMO系の開発を中止することが明らかに。
🔻 スティーブ・ブーム副社長のコメント
「成功もあったが、AAAゲームとMMO開発の大部分を中止するという難しい決断を下した」
対象となるのは…
- アーバインスタジオ
- サンディエゴスタジオ
- 中央パブリッシングチーム
これらのチームでは大幅な人員削減が行われる見込みです。

✅ New Worldは“開発終了”へ、サーバーは2026年まで継続
New World: Aeternum の開発チームはすでに、
- 新規コンテンツアップデート提供の停止
- ただしゲーム終了は未定
- サーバーは2026年まで継続
と発表済み。
サービス終了が決定した場合は、
最低6か月前に通知するとの方針です。
✅ Lost Ark は継続、Amazonは「ゲーム事業から撤退しない」と強調
Lost Ark については、
✅ これまで通り定期アップデートを継続
と発表されています。
ブーム氏は The Verge に対し、
「Amazonはゲーム事業そのものから撤退するわけではない」
と明確に説明しており、
パーティーゲームなど、小規模で機動力の高いジャンルへ事業方針を切り替える姿勢が見られます。
✅ Amazonの大規模人員削減は“AI時代の組織再編”の象徴
今回の大規模リストラには、次の3つの背景が指摘されています。
✅ 1. AIの普及による効率化
多くの業務が自動化可能になり、
人材構造の見直しが急速に進んでいる。
✅ 2. 巨大組織の階層を簡素化
迅速な意思決定とイノベーションのため、
「スリムでフラットな組織」が求められている。
✅ 3. ゲーム事業の収益性と方向性の再評価
長期間・高コストのMMORPGよりも、
✅ 低リスク
✅ 高回転
✅ パーティーゲームなどの市場
へ注力する方向へ転換しつつある。
✅ まとめ:Amazonの“次のフェーズ”は「軽量化」と「AI活用」
- Amazonは1万4000人を解雇すると正式発表
- 3万人規模のリストラ計画の一部
- AI時代に合わせたスリム化・効率化が目的
- ゲーム事業ではMMORPG開発を大幅縮小
- New Worldは事実上の新規開発停止
- Lost Arkは継続
- Amazonはゲーム事業から完全撤退するわけではない
世界最大級のテック企業が直面している“組織の再設計”は、今後ほかの大企業にも影響を与える可能性があります。
