SNSや街中でふと目に入るセクシーな広告や画像に、つい意識を奪われたことはありませんか?
イギリス・カーディフ大学による心理学研究では、「男性の方が女性よりも、性的な画像に注意を奪われやすい」という興味深い結果が示されました。
この記事では、その研究の内容と背景をわかりやすく解説していきます。

🔍 性的な画像は脳の「注意」を強く引きつける
人間は、見るものすべてに同じように反応するわけではありません。
例えば、脅威や快楽に関連する刺激には、他よりも早く・あるいは遅れて反応する傾向があります。
過去の研究では、「sexual content-induced delay(性的コンテンツによる反応遅延)」と呼ばれる現象が報告されています。
これは、性的な内容が他のタスクへの集中を妨げ、反応速度を遅らせるというものです。

🧪 実験内容:性的画像が「反応時間」に与える影響とは?
📍研究概要
- 実施:カーディフ大学 心理学部 ロバート・スノーデン教授チーム
- 対象:平均年齢22歳の学生 43人(男性21人、女性22人)
- 内容:2本の線が「平行かどうか」を判断する簡単なタスク
- 妨害要素:以下のような画像がタスク中に表示される(関係ないので無視するよう指示)
🖼️ 表示された画像の種類(計50枚)
- 性行為中の異性愛カップル(10枚)
- 全裸または一部着衣の女性(10枚)
- 全裸または一部着衣の男性(10枚)
- 買い物や仕事中の人々(10枚)
- 時計や庭などの無関係な物体(10枚)
各画像は3回ずつ表示され、合計150回の試行が行われました。

🧠 結果:男性は性的画像に「かなり」気を取られる
💡第一の実験結果(性行為画像あり)
- 男女ともに性的な画像で反応が遅くなった
- 男性の方が明らかに遅延が大きかった
- 特に「性行為中のカップル」画像で最も反応が鈍った
💡第二の実験結果(性行為画像なし)
別の実験では、131人の学生に対し、0.15秒だけ画像を表示して同様のタスクを実施。
- 男性は自分の性的指向に合致する画像で大きく反応速度が遅下
- 例:異性愛男性 → 全裸または一部着衣の女性画像
- 女性は性別問わず、性的な画像に反応速度が低下
- 画像の性別に関係なく、性的なら同程度の遅延

🧩 分析:男女で異なる「注意散漫効果」の構造
研究チームは次のように結論づけました:
「単純な視覚タスクにおいて、男性の方が性的な画像による注意散漫効果が強く、しかも対象が女性の画像のときに特に顕著である。一方、女性は画像の内容にかかわらず、性的であれば同程度に気を取られる傾向がある」
つまり、男性は“特定の性的対象”に強く反応し、女性は広く性的な内容に反応するという違いが見えてきたのです。
🤔 なぜ気を取られてしまうのか?
このような「無意識の気の散り方」は、生物学的な進化やホルモンの働きに根ざしている可能性があります。
進化心理学の観点では、繁殖に関わる情報(性的刺激)は生存に直結する重要な情報として処理されているという説もあります。

💬 まとめ:無意識でも性的画像には抗えない?
この研究から分かること:
- 性的な画像は無関係な作業中でも注意を奪う
- 男性は特に「自分の関心対象」に強く引きつけられる
- 女性はより広く性的刺激全体に対して反応する
SNS広告や街頭のビジュアルがどうしても目に入ってしまうのは、「意志が弱いから」ではなく、脳がそう反応するようにできているのかもしれません。