GoogleのAI倫理チーム、ウェブページから「多様性」や「公平性」の記述を削除 – DEI方針の変化か?
近年、多くの企業が 多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性(Inclusion)=DEI を推進してきました。しかし、2025年に入りアメリカ政府の方針が変わる中、企業のDEIプログラム縮小が進んでいます。新たに、Googleの 責任あるAI(Responsible AI) を研究するRAI-HCTチームのウェブページから、DEIに関する記述が削除されたことが明らかになりました。

🏛 トランプ政権の方針転換でDEIプログラムが次々と廃止
2025年1月20日、第47代アメリカ大統領に就任した ドナルド・トランプ氏 は、「政府のDEIプログラムと優遇措置を廃止する」と宣言し、すぐに大統領令に署名しました。
これにより、 ジョー・バイデン前大統領 の政権下で推進されてきたDEI関連の取り組みが撤廃され、企業でもDEIプログラムの縮小・廃止が相次いでいます。
📉 DEIプログラムを縮小した企業
- Meta(旧Facebook) → DEIプログラムを廃止
- Amazon → 企業ポリシーから「LGBTQ+の権利」や「黒人への公平性」への言及を削除
- NASA → ウェブサイトから「女性のリーダーシップ」や「多様性」に関する記述を削除
- OpenAI → 多様性・公平性・包括性のページを削除
一方で、Appleは DEIプログラムを継続 しており、トランプ大統領から名指しで批判される事態となっています。

🔍 GoogleのRAI-HCTチームがウェブページを更新
Googleも2025年2月にDEIプログラムを段階的に縮小することを発表しました。そして今回、Googleの 責任あるAI(Responsible AI)と人間中心のテクノロジー(Human-Centered Technology)を研究するRAI-HCTチーム のウェブページから、DEIに関連する文言が削除されました。
✍ 削除・変更された表現
- 「多様性(Diversity)」 → 「すべて(All)」「多様(Various)」 などに変更
- 「公平性(Equity)」 → 削除
- 「疎外されたコミュニティ(Marginalized Communities)」 → 削除または曖昧な表現に変更
- 「過小評価されたグループ(Underrepresented Groups)」 → 削除または置き換え

🤔 なぜGoogleはDEIの記述を削除したのか?
Googleは今回のウェブページ更新について、メディアの問い合わせに対して 公式なコメントを発表していません。
しかし、2025年3月には、スタートアップ支援プログラム Google for Startups Founders Fund のウェブサイトからも、DEI関連の文言を削除しており、Google全体でDEIプログラムの縮小が進んでいる可能性が高いと考えられます。
📢 Googleの内部関係者によると、「リスクが高く、効果がなかったためDEIプログラムを縮小する」という社内文書が存在するとのこと。
また、トランプ政権下でDEIプログラムの縮小が政府・企業の間で進んでいるため、 政治的な影響を受けての対応 という見方もあります。

🌍 DEIを「撤回」する企業 vs. 「擁護」する企業
現在、DEIプログラムを巡って企業の方針が分かれています。
🟥 DEIを撤回した企業
- Meta
- Amazon
- OpenAI
- NASA
- Google(現在、段階的に縮小中)
🟩 DEIを継続・擁護する企業
- Apple(トランプ大統領から批判される)
- Microsoft
- Salesforce
💡 企業によってDEIの方針が大きく異なっており、今後も議論が続くと予想されます。
🏆 今後の注目ポイント
- Googleが今後、DEIプログラムを完全廃止するのか?
- DEI縮小の流れは他のIT企業にも広がるのか?
- AI倫理・公平性に対する社会的な影響は?
- トランプ政権の政策が企業の方針にどのように影響を与えるか?
💭 あなたはGoogleの決定についてどう思いますか?
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