ドナルド・トランプはジョー・バイデンより「ダークな性格特性」を持っているとアメリカ人は認識している

ドナルド・トランプはジョー・バイデンより「ダークな性格特性」を持っているとアメリカ人は認識している #ニュース・社会・コラム
アメリカ人が認識する「トランプ vs バイデン」のダークな性格特性

🏛️ アメリカ人が認識する「トランプ vs バイデン」のダークな性格特性

「ダークトライアド」とは、マキャヴェリズム(策略家の性質)、ナルシシズム(自己愛)、サイコパシー(冷酷さ) という3つの負の性格特性を指す心理学の概念です。さらに、サディズム(加虐性) を加えた4つの特性を「ダークテトラッド」と呼びます。

アメリカ大統領選では、候補者の性格が有権者の判断にどのような影響を与えるのか?
ワルシャワ大学の研究者が行った調査によると、多くのアメリカ人がトランプ氏の方がバイデン氏より「ダークな性格特性」を持つと認識していることが明らかになりました。

🔍 研究の概要

この研究は、ポーランドのワルシャワ大学の心理学者モニカ・プルジク博士が主導し、2020年のアメリカ大統領選直前にオンラインで456人のアメリカ人を対象に行われました。

  • 対象者の内訳
    • 民主党支持者:42.2%
    • 共和党支持者:45.7%
    • 無所属/その他:12.1%
  • 調査方法
    • 「この候補者は自分を見せびらかすのが好きだ」(ナルシシズム)
    • 「この候補者は人を操ることに長けている」(マキャヴェリズム)
    • 「この候補者は他人に冷淡だ」(サイコパシー)
    • 「この候補者は人を苦しめることに喜びを感じる」(サディズム)
    • 上記の質問に「強く同意しない(1)」から「強く同意する(7)」までの7段階で評価

📊 結果:トランプ氏の方が「ダーク」だと認識される

✅ トランプ氏 vs バイデン氏のダークテトラッド評価

  • ナルシシズム(自己愛)
    • トランプ氏:非常に高い
    • バイデン氏:比較的低い
  • サイコパシー(冷酷さ)
    • トランプ氏:高い
    • バイデン氏:やや低い
  • サディズム(加虐性)
    • トランプ氏:高い
    • バイデン氏:かなり低い
  • マキャヴェリズム(策略家)
    • 両者とも同程度

トランプ氏はナルシシズム、サイコパシー、サディズムの3つの点でバイデン氏より大幅に高く評価されました。一方で、マキャヴェリズム(策略家の性質)に関しては両者とも同レベルと見なされています。

📢 党派性による違いも顕著

  • 民主党支持者:トランプ氏のダーク特性をより強く評価
  • 共和党支持者:バイデン氏のダーク特性を高く評価する傾向
  • ナルシシズムについては党派を問わずトランプ氏の方が高いと評価される

🎭 選挙結果への影響

興味深いことに、ダークな性格特性が高い候補者は一般的に支持されにくいと考えられがちですが、実際には次のような関係が見られました。

  • ナルシシズムとマキャヴェリズムは支持率の上昇と関連
  • サイコパシーとサディズムは支持率の低下と関連
  • バイデン氏のサディズムやサイコパシーが高いと認識された人はトランプ氏に投票
  • トランプ氏のマキャヴェリズムを高く評価した人はバイデン氏に投票

このように、「ダークな性格が低い候補者の方が好まれる」傾向もある一方で、一部の特性(ナルシシズムやマキャヴェリズム)はプラスに働くことがあると考えられます。

心理学系メディアのPsyPostは、「これらの知見は、政治家候補におけるダークテトラッドな性格特性の認識が、選挙の好みの形成に重要な役割を果たしていることを示唆しています。しかしその影響は複雑で、党派性にも媒介されています。注目すべきなのは、今回の研究が客観的な尺度ではなく、候補者の主観的な認識に依存しており、メディアの描写や政治的偏見に影響を受けている可能性があるという点です」と述べました。

📝 研究の限界と注意点

この研究では、客観的なデータではなく、有権者の主観的な認識に依存している点に注意が必要です。
候補者の評価はメディアの影響や政治的偏見に左右される可能性があり、必ずしも実際の性格を反映しているとは限りません。


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政治家の性格特性が選挙に与える影響について、ぜひコメントで意見をお聞かせください!

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