インターネットとスマートフォンの普及により、若い世代はこれまで以上に簡単にオンライン上の性的コンテンツへアクセスできるようになりました。
そんな中、**「ポルノに肯定的な態度を持つ若い女性ほど、性的幸福度が高い」**という興味深い研究結果が発表され、注目を集めています。

🔬 研究の概要:ポルノを「肯定的に見る」ことと性的満足度の関係
この研究を行ったのは、イギリス・サウサンプトン大学の性健康研究センターに所属する博士課程研究者 イーシュ・リー氏 らのチーム。
論文は『The Journal of Sex Research』に掲載されており、**306人のイギリス在住の若い女性(平均年齢20歳)**を対象にしたオンライン調査の結果をまとめたものです。
📚 参考論文:Attitudes Towards Pornography and Sexual Well-Being Among Young Women in the UK

💡 研究の目的:「視聴頻度」ではなく「態度」に注目
従来の研究では「ポルノ視聴=悪影響」といった前提で議論されることが多く、
特に女性における“ポルノ体験の多様性”は十分に研究されていませんでした。
リー氏はこう指摘します。
「これまで多くの研究が“どれだけ見るか”に焦点を当てていましたが、
私たちは“どのように感じるか”という態度そのものに注目しました。」
つまり、「ポルノをどう捉えるか」が、
女性の**性的満足度(sexual satisfaction)や性への快適さ(comfort with sexuality)**に
どのように影響しているのかを検証したのです。

👩💻 調査の方法と分析内容
研究チームは被験者に以下のような質問を行いました。
- ポルノを視聴する頻度
- 視聴後の感情(満足・罪悪感など)
- パートナーとの性的コミュニケーションの頻度・内容
- 性的満足度と性行為への快適さ
さらに、被験者を「ポルノに肯定的な態度を持つグループ」と「否定的な態度を持つグループ」に分け、
それぞれの心理的・性的傾向を比較分析しました。

💞 結果:「肯定的な態度」を持つ女性は性的満足度が高い
分析の結果、以下の重要な傾向が明らかになりました👇
1️⃣ ポルノに肯定的な女性は、性的満足度が高い。
2️⃣ 自分のセクシュアリティに対する安心感が強い。
3️⃣ 性的パートナーとのコミュニケーションが活発でオープン。
一方で、
- 「ポルノをどのくらい見るか(視聴頻度)」や
- 「視聴後に感じる感情」
といった要素は、性的幸福度に直接的な影響を与えていませんでした。
🔎 つまり、“どれくらい見るか”よりも“どう受け止めるか”のほうが、幸福度を左右していたのです。
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💬 否定的な態度は「羞恥」や「罪悪感」と関連
ポルノに対して否定的な態度を持つ女性は、
視聴後に「罪悪感」や「恥ずかしさ」を感じる傾向がありました。
ただし、それが直接的に性的満足度の低下につながるわけではなく、
心理的な緊張を抱きながらも性生活に悪影響を及ぼさないケースも確認されています。
研究チームはこの点について、
「否定的な感情があっても、それが必ずしも性的幸福を損なうとは限らない」
とコメントしています。
🧠 考察:性的コミュニケーションが幸福度を高めるカギ
この研究で特に注目すべきは、
「性的コミュニケーションの質」こそが、幸福度を媒介する要因であるという点です。
ポルノを肯定的に捉える女性は、
パートナーと性に関する話題をオープンに話しやすく、
その結果、より満足度の高い性生活を築いていました。
一方で、ポルノへの否定的態度は閉鎖的な会話につながりやすく、
自分の欲求や不安を共有しにくい傾向があることも示唆されました。
⚠️ 研究の限界と今後の課題
この研究は非常に示唆に富む一方で、いくつかの制約も存在します。
- 被験者は主にイギリスの大学生で、宗教心が弱くリベラル傾向が強い。
- データは自己申告であり、社会的望ましさバイアスの影響を受ける可能性。
- 年齢層や文化背景が異なる場合、異なる結果になる可能性も。
したがって、より幅広い層での追跡研究が今後の課題とされています。
❤️ まとめ:「ポルノ観=性の幸福観」を映す鏡
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 📊 研究対象 | イギリスの若い女性306人 |
| 💡 主な発見 | ポルノに肯定的な態度が高い性的満足度と関連 |
| 💬 媒介要因 | パートナーとの性的コミュニケーション |
| ⚠️ 注意点 | 視聴頻度ではなく“態度”がカギ |
つまり、「ポルノにどう向き合うか」という姿勢が、
自分の性をどれだけ受け入れ、楽しめるかを決定づける大きな要因となっているのです。

