GoogleのCEO、スンダー・ピチャイ氏がテック系メディア「The Verge」のインタビューに登場し、AIの将来性や検索エンジンの革新、Chrome売却の可能性、政治的中立性に至るまで幅広いトピックについて語りました。
📺 インタビュー映像:
▶️ YouTube – Google CEO Sundar Pichai on the future of search

🌐 「AIはインターネット以上の変革をもたらす」
ピチャイ氏は、現在私たちが直面しているのは**「AIプラットフォームシフト」**であり、その影響はインターネット革命を上回る可能性があると強調しました。
「AIは今後、すべての産業に影響を与え、まったく新しいカテゴリのビジネスと製品を生み出します」
そのうえで、Googleはすでに検索、YouTube、Cloud、Androidなど全事業にAIを深く統合していると説明しました。

🔎 新検索体験「AIモード」がもたらす革新
2025年5月に発表されたGoogleの**新しい検索機能「AIモード」**についても詳細が語られました。
✨ 主な特徴:
- 対話型のチャート・サマリーを自動生成
- ユーザーのニーズに応じたパーソナライズされた検索結果を提示
- 従来のリンク重視型の検索から、より構造的で整理された回答へと進化
ピチャイ氏は、AIモードを通じてユーザーがより早く・深く情報にたどり着ける未来を描いています。

💬 批判への対応:「AIがコンテンツを盗んでいる」?
アメリカ新聞協会などのメディア団体からは、「AIモードは出版社のコンテンツを盗用している」との非難も。
これに対してピチャイ氏は、
- 出典の明示
- ウェブサイトへのトラフィック送信の維持
という方針をあらためて強調しました。
「レストランがテイクアウトやデリバリーを始めるように、ウェブも**AIエージェント向けの新しい提供形態に適応していく時代です」
— スンダー・ピチャイ

🤖 ウェブの未来は「人間のため」だけではない?
ピチャイ氏は、AIエージェントがウェブを直接読み取り、データをやりとりする未来を指摘。
ウェブの進化の可能性:
- 人間向けインターフェース(HTMLページ)
- エージェント向けAPIや構造化データチャネル
- サービスによっては人間ユーザーではなくAIとのやり取りを主軸にする時代へ?
📉 Chromeを売却?その可能性に言及
インタビューでは「Chromeの売却の可能性」についても問われましたが、ピチャイ氏は明確に否定はせず、今後のビジネス構造やAIによる新規収益源の確保の重要性に触れました。
🎯 政治的圧力は排除:「検索順位をトランプに有利にすることはない」
インタビューの中で、**「トランプ前大統領に有利になるようランキングを操作する可能性」**についても質問が。
これに対してピチャイ氏は、断固として次のように否定しました。
「Googleのランキング手法は神聖不可侵。25年間一貫して守られてきた原則です」
さらに、AIモードにおいても政治的圧力による回答の操作は絶対にないと明言しました。
信頼できる情報源の評価においても、特定ページではなく複数のシグナルに基づく総合評価を採用していると説明。
🥽 次のステージは「AI × ロボティクス × AR」
Googleは2025年5月、XREALやSamsungと共同で**Android XR対応スマートグラス(Project Aura)**を発表しました。
ピチャイ氏は、「AIの自己改善能力と物理世界のロボティクスが融合した時、それが次なる巨大なプラットフォームシフトになる」と予測。
「2026年には、数百万人がARグラスを使っている可能性があります。ただし、iPhoneのような大衆デバイスになるかはまだ不透明です」
🔚 まとめ:Googleが見据えるAIの未来とは
注目ポイント | 要約 |
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🧠 AIはインターネット以上のインパクト | あらゆる産業と製品カテゴリを刷新 |
🔎 検索の革新 | AIモードが対話的・構造的な検索体験を実現 |
🧭 政治的中立性の明言 | ランキングや回答は圧力を受けない |
👓 ロボティクス+ARが次のシフト | 物理世界とAIが融合する未来を見据える |